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エイトル・ヴィラ=ロボスの弦楽四重奏曲第6番を聴きながら横浜から和田町まで歩く

2008-06-29 11:30:57 | 古典~現代音楽ブラジル編
昨日は横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは、1887年生まれたヴィラ=ロボスの作品。
弦楽四重奏曲第6番は1938年に作曲され、
1943年11月30日初演された作品である。
ブラジル風バッハの第3番、5番、6番を作曲した同時期にあたる。
第一楽章ポコ・アニマートは、作曲者自身が語ることには、
ブラジル北東部のセルトン(Sertão)の音楽の
特徴的なリズムを利用しているということである。
照りつける太陽の中での雄大なブラジルの自然を感じさせる。
第二楽章アレグレットは、最初のピチカート奏法が印象的である。
生き生きとして弾むようなリズムは、軽快で心地よいものである。
第三楽章アンダンテ、クワジ・アダージョは、
暗く悲劇的なムードを漂わせながら始まるゆったりとした曲。
第四楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは第三楽章とは対照的に、
生き生きとした明るい曲で、ポリリズムで書かれている。
ポリリズムとは、各声部によって拍の位置が違う音楽をいうようだ。
拍が一致しないリズムが当時に奏されることで、
奇妙なリズムに聴こえるようだが、
そんなことはあまり感じさせない軽快な曲だ。

弦楽四重奏曲第1番は1915年に作曲された。
第一楽章カンティレーナは歌うような旋律のゆったりとした短い楽章。
第ニ楽章ブリンカデイラは軽快でユーモラスな感じの短い楽章。
ブリンカデイラとは冗談という意味である。
第三楽章カント・リリコは、歌うような旋律の穏やかな曲。
第四楽章カンコネータも生き生きとした短い曲。
第五楽章メランコリアは哀愁を帯びた曲。
第六楽章サルタンド・コモ・ウン・サッシは、
素朴な踊りのような軽快な古典風の曲である。
跳ねる豆のように跳ねるという意味のようである。
この2つの間でも作風の変化は大きくみることができ、
第6番はよりブラジル色が強まっている感じで、
いかにもヴィラ=ロボスらしい曲である。

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