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小倉朗のヴァイオリンとピアノのためのソナチネを聴く

2013-11-03 06:06:46 | 古典~現代音楽日本編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1916年生まれの小倉朗の作品。
1960年に作曲されたヴァイオリンとピアノのためのソナチネである。
彼は、最初深井史郎や池内友次郎からフランス近代音楽を学んだが、
徐々にドイツ音楽に傾倒し、行き詰まりを感じたようだ。
その後はバルトークに影響を受けつつ、
日本民謡やわらべうたを題材とした作品を手がけたようだ。
今回聴いたCDは小林武史のヴァイオリン、
辛島輝治のピアノ演奏による。
この作品は小林武史のために作曲されたものである。
第一楽章アレグロは、バルトークを思わせるような強烈なリズムで始まる。
中間部でゆったりとした旋律を奏でる部分があり、
再び冒頭のいきいきとした旋律が現れて終わる。
第二楽章レントは、ヴァイオリンが民謡風の旋律を奏でていく。
旋律は「南部牛追い唄」によるもののようで、
日本的情緒を味わうことのできる楽章である。
第三楽章アレグレットは、いきいきとした旋律が奏でられて始まる。
ヴァイオリンとピアノの絡み合いが楽しい。
後半の速い動きをみせる技巧的な部分で変化を付けたあと、
冒頭のいきいきとした旋律が再び現れて終わる。

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