Mars&Jupiter

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チャイコフスキーの交響曲第3番ニ長調「ポーランド」作品29を聴きながら希望が丘から西谷まで歩く

2010-05-03 07:53:05 | ピョートル・チャイコフスキーの作品
昨日は希望が丘から西谷まで歩きました。
途中聴いたのは1840年生まれのチャイコフスキーの作品。
彼の略歴についてはあまりにも有名な作曲家のため省略する。
聴いたCDは、レナード・バーンスタイン指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏によるものを聴いた。
高校時代にLPで全集を買ってよく聴いた盤なので懐かしい。
交響曲第3番ニ長調「ポーランド」作品29は、1875年作曲された。
第一楽章は序奏とアレグロ・モデラート・アッサイ-
アレグロ・ブリアンテからなっている。
序奏は弦楽器により重々しく始まる葬送行進曲で、
この旋律が管楽器に受け渡され、短調から長調に転じ、
主部のソナタ形式に入り、堂々とした第一主題が全合奏で示される。
オーボエ・ソロから始まる第二主題はやや哀愁漂う旋律である。
展開部は魅力あるこの二つの主題をもとに展開され、再現部に入る。
最後のコーダも金管楽器が活躍し、華々しく盛り上がって堂々と終わる。

第二楽章アラ・テデスカ・アレグロ・モデラート・エ・センブリチェは、
複合三部形式による楽章で、ワルツ風の主題が木管楽器中心に扱われる。
その後のロマンティックで甘い曲調は、ブラームスをも思わせるところがある。
トリオの部分は軽快でややせわしい感じの曲調である。
冒頭のワルツ風の主題が再び現れ、最後は木管楽器が旋律を受け渡し、
クラリネット、ファゴットに受け継がれ、静かに終わる。
第三楽章アンダンテ・エネルジコは、牧歌的だが少し哀愁ある第一主題と、
それとは対照的で穏やかで明るく時に情熱的な第二主題が奏される。
二つの主題をもとに曲は進行し、第二主題を中心に盛り上がりをみせる。
弦楽器による幻想的な合奏のあと、ファゴット・ホルンが第一主題を奏して終わる。

第四楽章スケルツォ:アレグロ・ヴィーヴォは、三部形式による楽章。
主部は軽快で舞踏風の旋律が奏され、トロンボーンが堂々と歌う旋律を奏でる。
トリオは行進曲風の旋律が様々な楽器により受け継がれ、扱われていく。
弦楽器のみによる合奏のあと、再び冒頭の軽快で舞踏風の旋律が奏され、
トロンボーンが堂々と歌う旋律も現れ、トリオの部分によるコーダで終わる。
第五楽章フィナーレ:アレグロ・コン・フォーコは、ロンド形式に基づく。
ポロネーズ風の力強く堂々とした主題が最初に奏される。
この主題が繰り返されたあと、この主題は対位法風に展開し、
次に讃歌風で堂々とした旋律が木管楽器に現れる。
最初の主題が奏されたあと、哀愁漂う舞踏的な旋律が現れる。
そして再び最初の主題が現れ、再び対位法風の展開がしばらく続く。
このあたりの主題のフーガ的な展開の部分の技法はなかなかいい。
プレストによる壮大なコーダは、全楽器によるトッティで、
最後華やかな盛り上がりを見せ、堂々とした感じで終わる。

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