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エドヴァルド・グリーグのチェロ・ソナタ イ短調作品36を聴く

2023-08-20 16:49:40 | エドヴァルド・グリーグの作品
今日は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1883年に作曲されたチェロ・ソナタ イ短調作品36を聴いた。
今回聴いたCDは、トゥルルス・モルクのチェロ、
ホヴァルド・ギムスのピアノ演奏によるものである。
第一楽章アレグロ・アジタートは、ピアノの速い音型に続き、
チェロが力強く抒情的な主題を奏でて始まる。
対照的なもう一つの主題の方が牧歌的で北欧的である。
展開部は主題の扱いがとても熟達している感じだ。
再現部で各主題が繰り返され、展開もされ、
終わりの部分はピアノ協奏曲の終わり方を想起させる。
第二楽章アンダンテ・モルト・トランクィロは、
抒情的な旋律が朗々とチェロにより奏でられて始まる。
ピアノとチェロの掛け合う感じがいい。
感情的な盛り上がりと穏やかな部分が交互に現れ、最後は静かに終わる。
第三楽章アレグロ-アレグロ・モルト・エ・マルカートは、
チェロの独奏で始まり、やがてピアノの伴奏が入り、
明るさと影を交互に見せる北欧的な主題が現れて、
ピアノとチェロで交互に掛け合いながら進んでいく。
もう一つの明るく軽快な主題も北欧的な民謡風である。
それぞれの主題はチェロとピアノの掛け合いの中で、
展開されていき、そこにも熟達した作曲技巧がみられる。
最後は掛け合いの中、盛り上がって高揚して力強く終わる。

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