そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

「古い悪魔」を世に出したのはトランプである

2018-11-19 | 安倍晋三

マクロンの、第一次世界大戦終結100周年記念式典の言葉がAPECで具体化して決裂した。マクロンはまるで1930年代のようだと、ナショナリズムを基盤にした「古い悪魔」とよび、自分(自国)さえよければ、他はどうなってもいいという排他主義を、名指しこそしなかったがアメリカのトランプを厳しく非難した。ナショナリズムが全体主義を生みだした。古い悪魔が台頭してきていると指摘した。

パプアニューギニアで開催されているAPECで、首脳宣言が出されなかった。26回で初めてのことである。アメリカは中国の不法な貿易活動を非難し、「中国が変わるまでアメリカは変わることがない」と言い、中国は「自由貿易の原則」をアメリカに求めた。首脳宣言は中国だけが反対したが、中国に経済を依存している議長国のパプアニューギニアの議長の、全会一致の原則で見送られた。米中が強硬な姿勢を崩さないのは、今月末のG20を見ているのだと思われる。
フェーテス国連事務総長も、一国主義を非難している。これまで影を潜めていた自国主義、排他主義を世に出したのは、トランプである。それまでは多くの人はそれが悪魔の声であることを知っていて引き出しの中にしまっておいたのである。それを包み隠さずそのままの姿で世の出したのが、トランプである。大国の大東江用の行動で、人々の中に眠っているナショナリズムを呼び覚ましたのである。
トランプはトレランス(寛容)の深度が極めて浅い。たった200時足らずの言葉でしか、しかも一方的な言葉でしか語ることができない。しかも反論もない一方的な自己主張だけである。トランプの言動が、「古い悪魔」そのものである。そのことは全く安倍晋三にもあてはある。トランプと安倍晋三の違いは、泥を被る度胸があるかないかである。トランプのなりふり構わない行動に比べて、安倍晋三は顔色を窺いながら後塵を拝するばかりなのである。安倍晋三のやった振り外交がその典型である。

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