
そして、現職のアメリカ大統領として実に88年ぶりにキューバをオバマは21日に訪問し、ラウル・カストロ国家評議会議長と会談した。両首脳は国交正常化へ対話を続けることで一致、カストロ氏は、米政府が半世紀以上続けている経済封鎖の全面解除を改めて要求し、オバマは「建設的な対話を歓迎する」と強調し経済封鎖について「50年も続けたが米国の利益にもキューバ国民の利益にもならなかった」と失敗を認め、米議会に解除を促した。
その一方でオバマは、「関係強化の障害の一つは人権と民主主義である」と発言し、ラウル・カストロはどこに政治犯が投獄されているのかと声を荒げた。カストロは、グアンタナモのアメリカ軍基地の返還を求めた。そのグアンタナモでは、アメリカがイラクなどで拘束した中東の人たちに拷問を行っていることはよく知られるところである。オバマも就任当初ではこの基地の収容所を撤廃することを掲げていたが、国内法が適用されなく拷問するのに都合がいいこの基地を手放すことはできなかった。
アメリカは中南米の各国の政権を、CIAなどを通じて息のかかる政権ばかりを手段を選ばず暴力的に樹立させてきた。キューバとベネズエラがかろうじて背いた政権を樹立しただけである。アメリカのいう民主主義とは、アメリカに都合がいいかどうかで決まているだけである。
中東ではブッシュがイラクを民主化させるとして、国連決議を無視して侵攻した。独裁者のフセインは何かと問題があるが、選挙で選ばれてはいるのである。シリアのアサド政権も同じである。中東最大の親米国家サウジアラビアは、王権の継承で政権を維持している。世襲制もいいところである。アメリカは決してサウジアラビアの民主化など歌わない。
アメリカは日本に比肩するほどの格差社会である。1%の人たちが、アメリカの富の半分を握っているといわれている。医療保険すらなく、貧乏人は治療もできない現実がある。オバマの医療制度改革がとん挫したのは、貧乏人の治療費を富裕層は拒否したためである。これに比して、キューでは教育費と医療費は無料である。賃金格差もほとんどない
途上国を見下ろすようなオバマの発言は、アメリカの驕りでしかない。国家としてどちらが機能しているか、アメリカは考えることがない。
これからキューバが、アメリカ資本によってどれほど荒らされるのか計り知れない。農薬がないことで進んでいるキューバの有機農業の未来に危機感すら抱いている。オバマの民主化と人権擁護はアメリカのジョークであろう。
確かに、公務員の横柄さと貧困生活を忍ぶ
庶民生活の垣間を見た。
皮肉だが貧困の故、農業分野では有機農業の先進国になった。大企業の農薬推進政策に買収されてほしくない。
あたかも、二酸化炭素削減のため原発が必要との論議と重なってしまう。
経済大国のアメリカだが経済格差も半端でない、アベノミクスのトリクルダウンは大丈夫?
だが、そんなアメリカを諭せるはずの文化や精神性を本来持つはずの日本は、戦後以来アメリカのポチであり奴隷と成り下がっている。そしてそんなアメリカに我々の血税巨額を貢ぎ続けてさえいるのだ。かつてその命を賭して散った先祖はあの世でこんな日本を嘆き悲しんでいることだろう。
キューバに行かれたのですか!すごいですね!
面白い国だと思っていましたが、行ってみていかがでしたか?
「日本のほうが歴史があるから見るところが多くてずっとよい」というという意見も聞きましたが。
サウジアラビアへの突っ込み素晴らしいです(拍手!)
USAの南米への横暴ぶりは、最近知ってびっくり、幻滅しましたが、
元々、建国以来、原住民やバッファローやリョコウバトを見ても、そういうところのある国なのだ、日本にはたまたま、ここ数十年間、いい顔を見せてくれていただけで、ラッキーだったと思います。