そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

真珠湾攻撃の日、中村哲さんの殺害に思う「戦争はなぜ繰り返されるのか」

2019-12-08 | 平和憲法

今日は日本がアメリカ真珠湾を攻撃した日である。明らかな日本の奇襲攻撃であるが、石油を止められたとか、アメリカの奸計に嵌ったのだとか、東南アジアの米英の進出を拒むためであったとか、それこそ日本擁護のために”諸説あります”論の中に、開戦の理由を放り込む感がある。アメリカには侮辱や怨念を加えジャップそ蔑むように、「真珠湾を忘れるな!」とアメリカ国民を鼓舞する言葉として、いまだに有効である。
ジョン・レノンが殺害された日でもあるが、アフガニスタンに灌漑を作り続けた中村哲さんがこの日、遺体となって帰国した。中村さんが大統領に栄誉ある国民証を授与されたばかりであるが、このことと強く関係ある反政府側の反応だと思われる。中村哲さんには覚悟があったと思われるが、それにしても悲しい事件といえる。本ブログには、九条は中村さんを守らなかかったとのコメントも見られた。タリバン側は早々に非関与のコメントを出したことでもわかるが、中村哲さんの業績は評価しているのである。
暴力から平和は訪れることがない。暴力は憎しみを生み、新たな暴力を生む。

へき地には有難いBS231,232の放送大学講座を時折受けている。今回は講師は国際政治学者の高橋和夫教授である。中東の歴史と現在に精通された方である。表題は「現代の国際政治」であり、全15回の講義は長くもあるが時間を忘れさす、中身の濃いいものであった。その最終講義に高橋和夫氏は、「戦争はなぜ繰り返されるのか」として、ヨーゼフ・シュンペーター(1887~1950)の指摘を引用した。戦争後も「戦士階級」が戦争を行うというのである。レーニンの言うように、帝国主義は資本主義の最終形態ではない。資本主義が勃興する以前から帝国主義は厳然と存在した。それは巨大な兵士階級を持ったからである。
ベトナムはフランスの植民地時代から軍隊を抱え日本と戦いそしてアメリカと戦い勝利すると、カンボジアや中国とも戦火を交えた。結局近隣諸国の中で最も発展の遅れた国家となった。
徳川政府は、軍人(武士)に学門を奨励し、官僚としての地位を与えて働かせ、260年もの長き間戦争はすることがなかった。アメリカも太平洋戦争後は、兵士たちに特別の奨学金を与え学門を奨励し、大量の元兵士が地域の産業構造を乱さない政策を打ち、戦士階級を減らしている。
戦争を戦った巨大な部隊や、それを支えた産業が終戦後も残ることで、政権を動かして新たな戦争をやってきた。恒久平和は、膨大な部隊を抱え強力な兵器を持つことで達成はされない。むしろそうした巨大な戦士階級を抱えることで、無為な戦闘を引き起こすというのである。教授は長い人類の歴史を引用しその事実を証明、シュンペーターの論理を追認する。
これを実践しているのが、コスタリカである。軍隊をなくし、その分教師を増やし、環境政策に回すことで、昨年中米で最も経済発展を遂げている。何より社会情勢が安定している。この理念を前面に出しているのが、日本御憲法第九条である。
危機を煽り、愛国主義を鼓舞し、戦闘要員を増やし、モンスターのような軍事施設や最新兵器をイクラ揃えても、いや揃えるからこそ新たな戦争を作り上げることになるのである。


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1 コメント

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Unknown (DANGER MELON)
2019-12-10 13:26:22
いつも、頷きながら拝見させていただいております。今回のことは、本当に残念でなりません。
いつのころからか、勝手ながら、リンクを貼らせていただいています。この度、更に勝手ながら、画像も流用させていただきました。もし、ご迷惑でしたら、私のブログのカテゴリ☆お知らせ☆より、お知らせください。

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