
今年夏の参議院選挙で、あの杉田水脈が戻ってくることが確実になった。自民党比例区の二位にランクして貰ったのである。比例区は全国であるから、当選が確約されたも同然である。昨今忘れがちであるが、参議院は良識の府である。これを決めたのが、かつて言葉を荒げて杉田水脈を批判していた石破茂自民党総裁であるから、昨今の豹変ぶりは恐れ入るものである。
これまで一度も国政選挙で当選したこともない杉田、国会の本会議で野党に粗野で汚い言葉で野次を飛ばしたりした杉田、複数の法務局から人権侵害を指摘されてもどこ吹く風である。もっとも本人は、言葉では軽くとても軽く、謝罪らしい発言はしているが、その後の行動や発言を見ると、全く意に介していない。反省などありもしない。
女性差別など日本にないとか、戦前の女性は世界でも輝いていた、日本では人権は認められてLGBT被害や差別などない、夫婦の姓が変われば家庭が崩壊するなど止まるところがない。
法務局に人権侵害と指摘されたのは、アイヌ人や韓国の人達を心底嫌っての発言である。しかも人権委員会のことである。こうした人物は、社会的に存在することも恥ずかしいことではあるが、立法の府招き入れることなどあってはならない。
水田の評価であるが、極右翼の櫻井よし子や安倍晋三夫人で森友学園の主犯者である安倍昭恵の推薦が裏であったのであろう。
自民党内の保守の看板としては使えるだろうと、杉田水脈を担ぎ出すことによって、ちゃんと保守派にも配慮した姿勢を、石破茂は示したかったのであろう。かつて強く批判していた石破茂が、党内バランスに配慮したと推察される。
それにしても、この奇人女を二度と国会内で見たくはないと、多くの国民が思っていることであろう。思想や理屈など抜きにして、粗野で品位もない奇人を国会に招き入れるべきではない。