そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

中国の抗日祝賀は矛盾だらけである

2015-08-31 | 中国
中国が今年、抗日戦勝利祝賀会を大々的に、9月3日に行う。中国が日本帝国主義の侵略に勝利したことは大いに祝うべきであり、そのことはなるべく評価はしたいと思っている。しかし、今年習近平が行おうとしている祝賀会は、極めて政治的な色合いが強く、しかも自己権力的な保全の狭量なものとしか評価できないものである。
ポツダム宣言を日本が受け入れ降伏を発表したのは、1945年8月15日である。ポツダム宣言に中国は入っている。本来なら、中国はこの日を抗日戦勝利の日とすべきである。ソビエトのスターリンは中国の蒋介石に対して、9月3日を戦争終結の日と強制した。蒋介石は9月2日という日を選んで、勝利宣言をスターリンに電報を打っている。スターリンはポツダムというベルリン郊外の場所に、連合国の会議の設定を行ったが、日本と不可侵条約を結んでいるため、宣言には入っていない。そのため8月9日に宣戦布告したソビエトの勝利は、9月3日でなければならないのである。抗日戦に加えて内戦の最中であり疲弊し切っている中国の、やっとの抵抗である。北方領土の問題ももあるが、スターリンの卓越した外交手腕と言える。

終戦4年後に中華人民共和国を設立を宣言した中国共産党の八路軍と、日本はほとんど交戦していない。日本軍に勝利したのは蒋介石の、国府軍であり中華民国である。1945年当時は、共産党軍はまだ田舎にいて権力掌握どころではなかった。
毛沢東は蒋介石が日本軍と戦って疲弊するのを待っていた。敵の敵は味方という、毛沢東が後の凄惨な党内抗争で使った手法である。日本の敗戦後、多くの技術者が八路軍に協力している。1949年の天安門での毛沢東の勝利宣言の時に空を飛んでいた飛行機は、旧日本軍の技師によるものである。
革命第一世代は都合よく日本軍を利用して、後の国家建設に加わったことを知っているため、国交回復当初は日本に対して、日本帝国主義と国民は別であるとか、一衣帯水の理念を述べて日中親善を前面に出していたものである。

習近平は祝賀会に向けて、ネット上の粛清を始めた。上海の爆発で1500名の死者が出たとか株価に関するデマを流して市場を混乱させたとか発信した人物を200名近く拘束した。この国がこうしたことをやるのは、きな臭い事実があるからであるが、言論統制が厳しさを増している。
そうした中の、習近平の政治ショーの抗日戦勝利の祝賀会である。歴史の改ざんも甚だしい。共産党の兵士が日本軍を負かしたようなドラマが大量に放映されて、民衆の洗脳を行っている。真に祝うべきは、台湾に亡命してた蒋介石の末裔(現実には存在しないが)の中華民国である。蒋介石軍の消耗を待っていた、中国共産党に抗日戦を祝賀する資格はない。
権力者は都合よく歴史を改ざんするものである。安倍晋三も同類である。
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