そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

世界を破局へと導くトランプ

2018-10-21 | トランプ
トランプは昨日(20日)、アメリカと旧ソ連が1987年に締結した中距離・短距離ミサイル(INF)全廃条約を破棄すると表明した。トランプは「アメリカは条約を尊重してきたが、ロシアは尊重してこなかった」と非難し、「ロシアや中国が(中・短距離核戦力の拡充を)実行している中で米国だけが条約を順守するなどあり得ない」と訴え、「ロシアが条約を守らない以上、米国も条約を破棄して兵器を開発していく」と強調した。
これは明かな矛盾だ。条約の重要性を訴えるのであれば、履行をロシアの確認するべきである。それをトランプがやらなず先んじて離脱をするのは、軍事増強を優先するからである。条約の軍縮目的を真っ向から否定するものである。

サウジアラビアが政府を批判してきたサウジ人記者ジャマル・カショギが、本ブログで指摘したように、やはり殺害されていた。口論になって誤って死亡したというサウジ側の説明は、説得力がない。いわば敵陣に乗り込んで、18人もの強者を前にして一人の男が口論になって死に至ったとは、誰も思っていない。
一転して犯行を認めたこの説明は、サウジアラビアの未来を背負うことになっている、改革派のムハンマド皇太子を守るためである。防波堤に、犯行がバレるようなへまをやった18人をとりあえず犯人に仕立てて終息を図ろうというのである。
誰をも説得できないこの虚偽の説明を聞いて、世界各国はサウジアラビアを強く非難している。多くの国は何らかの制裁を科すようである。ところが、アメリカは早々と事実が解明されたのはいいことだと一息ついて、トランプは及び腰である。トランプは、サウジアラビアと兵器の販売契約を取り付けたばかりである。1100億ドルの契約をふいにできないし、60万人の雇用が喪失すると猛然と言った。少なくともこれまでのアメリカは、自由のためにとか民主主義のためにと世界中に言い放って、侵攻や政治介入したり経済制裁を加えてきた。それすらトランプは放棄したのである。
この男には、金以外の理念はない。アメリカナンバーワンは、金のことである。
地球温暖化に向けたパリ条約の離脱や、8カ国がやっと取り付けたイランとの核合意も離脱、国連人権委員会も離脱。超巨大国家のアメリカは、世界各国が知恵を出し合ってやっと取り結んだ、条約を次々と潰しにかかっている。トランプは世界を破局に向かわしめているかに見える。余りのも反知性的、極端な一国主義、金儲け以外には興味のない国家へと走らせている。この男は何時まで政権の座いいるのであろうか。

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