25日にイスラエルと、レバノンのシーア派組織ヒズボラとの間で大規模な戦闘の応酬があった。昨年10月ハマスのイスラエル攻撃以来、イスラエルとヒズボラとの間で緊張関係は、ハマスの最高幹部ハニヤの殺害で更に厳しくなっている。
イスラエルはヒズボラに対する先制攻撃を実施したと明らかにした。ヒズボラがイスラエル領に向けてミサイルやロケットを発射しようとしているのを検知したためだと説明している。
他国にいるハマスの最高幹部を殺害したのはイスラエルと、世界中の誰もが確信している。イスラエルもこれを否定しない。そのイスラエルが、ロケット発射の準備を感知したから、攻撃したというのであるから、この国には他国の自治権や暮らしさえ平気でぶち壊す権利を持っていると言っているに等しい。
イスラエルの戦闘機100機あまりがイスラエル全土にあるヒズボラの発射装置を攻撃したということである。
当然のように、ヒズボラ側はイスラエルの主張を「根拠がない」と反論する。イスラエルに対し320発のロケット弾やドローンの攻撃を行ったと発砲している。
イスラエルは、レバノンからイスラエルに対して約200発のロケット弾が発射され死者1名がでたとのことである。。
ヒズボラは先月、イスラエルがベイルートの南郊で実施した空爆によって司令官が殺害されて、イスラエルに対する報復攻撃を行うとみられていた。日本では岸田文雄が打ち出した先制攻撃、敵基地攻撃をするとはこうした報復合戦に至るものなのである。
今回の攻撃についてヒズボラは7月、イスラエル軍の攻撃で司令官が殺害されたことへの報復だともしている。
ヒズボラの最高指導者ナスララ師は25日、演説し「報復攻撃は計画通り完了したが、その成果が不十分であれば、さらなる攻撃も辞さない」などと述べている。
ヒズボラの最高指導者ナスララ師は25日、演説し「報復攻撃は計画通り完了したが、その成果が不十分であれば、さらなる攻撃も辞さない」などと述べている。
これから両国は、本格的な両国の戦闘へと拡大することが懸念される。イスラエルは、ガザ侵攻の深刻な戦闘を抱えての、周辺国と複雑にから見った戦闘の最中にある。敵基地攻撃を戦闘準備してたと食檄することは、新たな戦闘を産むことになる。