そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

今日8圧15日は日本が聖断によってポツダム宣言を受けいれを国民に知らせた日である

2024-08-15 | 戦争

今日8月15日は79回目の終戦記念日と報道は騒ぎ立てる。正午の玉音放送を聞いた人たちは、雑音が大きいうえ敗北の論理、戦争の出口の論理も術も持たされなかった庶民は、初めて耳にする天皇の声(玉音)と言い回しも加えて、全く放送内容を理解できなかった。
しかし、とりあえず国民に敗戦を知らせたという意味で、極めて大きな意味を持つ日である。正確に表現すれば、今日8月15日は連合軍のポツダム宣言を受諾した事実を翌日になって国民に明らかにした日といえる。
あくまで本土決戦を主張する阿南ら陸軍を押さえた天皇の聖断でポツダム宣言を受け入れた。ソビエトのスターリンはベルリン郊外のポツダムの地を提供し、連合軍は日本に全面降伏の文書を突き付けた。半年前のヤルタ会談メンバーで残っていたんはスターリンだけである。しかし日本はソビエトと不可侵条約を締結していた。
日本官僚の最大のミス、8月9日に宣戦布告してきた「同盟国」ソビエトに敗戦の報告を日本はしていない。ロシアは改めて、昨年9月3日を第二次世界大戦終結の日と定めた。ウクライナ情勢を巡って、日本ははっきりとロシアに対峙を表明し、この見返りに北方領土など存在しないと宣言したのである。安倍晋三はロシアに5千億円もの金を付けて、千島樺太の日本領土を献上したのである。日本の報道は緩慢である。
ソビエトは終戦の9月3日まで無抵抗の日本を勝手気ままに攻撃した。満州も樺太南部も民間船も千島全島も9月3日までは、敗戦の報告を受けていない、日本への宣戦布告国家は戦い続けたのである。
日本政府は、何が何でも8月15日で戦争が終わったと、失態を隠す意味で今日も全国各地で不戦の祈りを行う。そのことは否定はしないが、特に北辺では9月3日まで(以降もあったが)、軍部や官僚が証拠隠しの焚書に懸命な期間、大きな事件がいくつも平然とやられていたことを、忘れてはらない。軍部官僚は自らの怠慢を隠ぺいに躍起であっが、ソビエトへの通知の怠慢をいまだ認めていない。その象徴が8月15日終戦の集会を各自治体に命じ行っている。
世界的にも、正式な終戦Xデーは9月3日のミズリー号の調印である。戦後教育から戦争の歴史を省き、現在の若者たちは8圧15日すら知らない現状と同レベルのものである。


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