そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

県民投票前に工事の規制事実化を印象付けるための工事

2019-01-29 | 辺野古

沖縄県議会は今日(29日)、辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票の選択肢に「どちらでもない」を加えて3択とする条例改正案の採決を行い、県政与党と公明、維新、自民の一部が賛成多数で可決した。内容は、賛成36、反対5、離席3、欠席2となった。反対者の5名は自民党議員である。離籍者3名も自民党である。自民党から造反者が出たことで、沖縄県連会長の照屋氏が辞表を提出したとのことである。
自民議員の一部造反したことで全会一致の可決とならなかった。投票参加をまだ正式には表明していない5市の判断に影響するかが焦点となる。

沖縄防衛局は県民投票前にやれるだけの埋め立て、既成事実化に懸命である。
大浦湾側の護岸N4(全長135メートル)の建設に着手した。N4の完成後は、沖合に向かって伸びる護岸K8の建設にも着手する。K8の建設場所の海底にはサンゴが確認されているが、防衛局は移植せずに護岸の一部の工事を進めることになるとのことである。しかし、N4の先にはには軟弱地盤が確認されている。工法の変更が必要になり、沖縄県知事の承認が必要になる。
K8護岸の海底にあるサンゴは、県は埋め立て承認を撤回していることを理由に、サンゴの移植許可を出していない。政府は周辺のサンゴには影響なないと結論付けている。
埋め立て工事を急ぐことで、県民に諦念感が漂くことを期待した急ピッチの工事である。それにつけても、サンゴ礁が埋め立てられる蛮行を見るのは心痛い。

羅臼港

春誓い羅臼港