そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

それにしても安倍外交の稚拙さと思い込み

2019-01-23 | ロシア

一昨年の山口での日露首脳会談前に、マスコミにいいだけ領土問題の前進を振っておきながら、鼻であしらわれる結果になった。それでもあれだけ煽ったマスコミは何も指摘することがない。今度は、日露平和条約を先ず結ぼうとプーチンにカマをかけられて、その場では何にも返答できずにスゴスゴ帰国した安倍晋三である。
今回も全く同じである。本ブログで幾度にもわたり、ロシアの狡猾さや基本的考えが全く変化していないにもかかわらず、アホのひとつ覚えのように官僚の言いなりのままでの交渉である。何のからめ手もなく、辺野古新基地建設を念頭に、「日本に自治権があるとは思えない」とまで言われて、黙したままの安倍晋三である。そりゃそうだろう。反論する根拠が何もない。
最大のチャンスであった、ソビエト崩壊直後でも、官僚の四島一括同時返還を言い続けていたのでは芸がない。ロシアの弱みにつけ込んで暗躍した鈴木宗男を、平気で切って捨てた。
クリミア併合の時にも、反対の表明はいいにしても、欧米と一緒になって経済制裁をやっていたのでは、何の恩も売ることもできない。金をばら撒くしか能のない為政者には無理な話ではあろう。ロシア外交は共同開発のための3000億円を投資して、一件落着である。
外交は国内での安倍一強の手口は貫くことができない。プーチンをいくら、「ウラジーミル」と呼んでも彼は、忖度してくれない。
やったふり外交の北方領土問題は、根本的に交渉方法を変えなければ何の進展もない。「プロジェクト・フラ」でも触れたように、多くの日本人はアメリカは味方でロシア(ソビエト)は敵であると信じ込んでいるが、太平洋戦争終戦間際では、アメリカが最大の敵でソビエトはその合間を縫って、漁夫の利を目指した同様の敵国であったのである。
日米安保条約を破棄しなければ、北方領土は戻ってこない。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港