そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ロシアの発言は一部は正しいとしなければならない

2019-01-15 | 北方領土
ロシアのラブロフ外相が、「千島列島は戦争で得た正当な領土である」と言い出した。これに対応する論理を、日本は持ち合わせていない。実質的に領土問題は拒否したといって良い。
日本は戦争が1045年8月15日で終わったと、官僚が自らの過ちを通し続けている。この日はポツダム宣言を受け入れたことを国民に、天皇が表明した日に過ぎない。アメリカや中国や欧米の大多数と、日本の占領地域などはそれでもいいだろう。
しかし狡猾なスターリン率いるソビエトは異なる。日本と不可侵条約を締結しているソビエトは、広島に原爆が落とされ二発目が長崎に落とされた日に日本に宣戦布告した。日本はソビエトに敗戦の通知を怠っている。だから日本は。終戦の日とは8月15日でなければならないのである。
日本の軍隊を含む官僚は、ソ連の満州や樺太や千島列島に侵攻することを正確に理解していなかった。軍部と官僚の失態である。

したって、ロシアの言い分は彼らなりの正当性を持っていることになる。最小の軍隊で最高の取り分が達せたれたのである。彼らは自分たちの思惑を否定することはない。
ロシアの主張は仮に正しいとしても、9月4日に色丹島と翌日に歯舞群島に侵攻したのは占有理由にならない。更に、色丹島と歯舞群島は北海道の一部である。根室国の行政下にある。ソビエトが占有理由は何処にもない。
8月15日に終戦を迎えたと決めている官僚には、ソビエトが不法に占拠していることしか主張できない。太平洋戦争は9月3日に終戦を迎えている。色丹島と歯舞群島は、戦争とは無関係に占拠された地域である。官僚はそれを認めることができない。
千島全島をソビエトが所有する理由も、戦争によって獲得した領土かどうかを基本的に問うのが、正しい領土交渉である。戦時のどさくさにまぎれて、参戦したソビエトが統制のない連合国を無視して占拠したといえる。他のどの国も認めていないからである。
プーチンのロシアはしたたかである。新米の河野太郎がもたつく、領土交渉か平和条約締結に向けての交渉かは知らないがこの時期当地は大変である。ロシアは監視体制を強めて、羅臼の漁船はもうすでに19隻も「臨検」を受けている。漁ができないのである。陽動作戦とまで行かないが、地元は偉い迷惑をこうむっている。
安倍晋三の北方領土問題は一歩も進展することはない。中国にも韓国にも北朝鮮にもまともに相手にされることなく、こき下ろされたメリケルには40億円で黙らせる。アメリカには下僕となる。この男は後もな外交などまったく手掛けていない。
コメント (2)
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