そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

一方的な説明しかない今治市の加計学園開学説明会

2018-01-24 | 森友・加計問題
今治市は21日、市内で学校法人「加計学園」が4月に開学する岡山理科大獣医学部について、市民向け説明会を開催した。約500人の市民が集まったが、学園の加計孝太郎理事長は出席しなかった。市民からは、建設予定地の無償譲渡や設備投資費約96億円の助成など、市の決定に対する不満が噴出した。
説明会は予定通り2時間で打ち切られ、質問者はわずか3人だけが許された。土地の無償譲渡や設備投資の決定経緯について質問した沢田康夫さんは「質問に対して全く答えておらず、疑惑も一切晴らされていない。今治市は大赤字を抱えているのに、今回のこの巨額投資。今治市の公共料金の値段は上がっているのに」と怒りは収まらない。
終了後の市長の囲み取材も「混乱をきたす」という理由で中止された。
市民団体「今治加計獣医学部問題を考える会」の黒川敦彦共同代表は、「あまりにもひどい。説明する気が全くないんでしょうね」と述べた。今治側はこれで説明が終わった、市民の了解が得られたとするのであろう。
滑り止め大学と呼ばれる加計学園系列であるが、そんなレベルの大学を少子化の時代に開設する意義は何処にあるのだろうか。獣医師は毎年1000名ほどが資格をとる。加計学園はその16%もの獣医師を教育するというのである。教育者の人員も集まっていない。国際レベルの獣医学科を目指すには、校舎の外貌以外は貧相な内容である。大学としての体をなすとはとても思えない。今治の土地無償譲渡や96億円もの助成は消えてなくなることになる。
財政赤字を背負いながら、国の補助事業に手を出し、やがて住民に負担をしてもらうことになる。国も同じことをやっている。
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