メキシコ市で今月13、14日と「核兵器の非人道性を科学的に検証する国際会議」が、開催されている。アメリカの核の傘の下にいることを根拠にこれまで参加を見送ってきたが、昨年ようやく一応参加した唯一の被爆国の日本である。
この国際会議は、核兵器が使われた場合の直接的な被害ばかりでなく気象や経済などへの影響を多角的に検証し、 核兵器の「非人道性」について意見を交わすものと謳われています。
会議には140もの国から、政府関係者や科学者やNPO関係者が集まり、核兵器の非人道性を検証しようとするものです。
生物学的兵器や化学兵器の使用は、国際的に非人道的兵器として禁止されています。 核兵器はそれ以上の悲惨な結果を及ぼすことは誰の目にも明らかです。
ところが世界の核保有国は、廃絶を口にはするものの、一向に減らす気配はありません。あるいは、隙あれば新たに開発をしようとする、北朝鮮やイランやインドなどがあります。
オバマが就任早々核廃絶を訴えて、ノーベル平和賞を受賞しましたが、その後の彼の行動を見るとこの賞に値しないことはだれの目にも明らかです。ノーベル賞委員会は剥奪するべきである。
日本政府は、核武装が持論の安倍晋三が首相になってから、戦争のできる国家への道を歩んでいる。武器輸出三原則をなくしたり、集団的と冠した自衛権とする、交戦理由を模索するばかりである。
歩調を合わせているのか、報道はこの会議をほとんど取り上げていない。
羅臼港
春誓い羅臼港