そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

中間層が揺さぶる中国

2011-08-12 | マスコミ報道

 今回の中国高速鉄道の事故処理を巡って、中国は新たな転換点に入ったかもしれない。これまで通り、中国はこの事01故の処理を、報道の規制と関係者の厳罰で乗り切る予定でいた。

 ところが、当初中国のメディアは一斉に当局の事故処理を批判し始めた。これまでなかったことである。様々なメディアが、中国経済発展の象徴にしていた高速鉄道の思わぬ事故を、批判し始めたのである。

 政府は遺族に多額の保証金を積んで、責任追及をしないように手を打った。いつものことである。メディアにも、事故の取り扱いの縮小を支持した。いつものことである。

 中国は、外国からのネットアクセスを拒否している。中国人は、yutubeやグーグルを、自由にネット見ることが出来ない。ネットファイァーウォールで国全体が覆われている。

 国内では、ウェイボー(微博)という、Facebookに類似する監視が出来るものを作っている。今回このウェイボーが政府の対応にかみついたのである。

 ウェイボーは、台頭著しい中間層によって支持されている。彼らが、一斉に政府の対応にかみついたのである。いつもとは違う、国民の反応に政府は戸惑っている。

 中間層は、社会格差の解消や表現や知る権利の主張等をし始めたのである。今回の事故がそれに火を付けた。

 政府は従来のように、テレビや新聞の規制をしていれば、言論統制が出来た時代と違っていることにそろそろ気がつき始めたようである。

 ウェイボーの監視はあまりにも巨大となって、対応が出来ない。中東同様に、ネットが中国を買える可能性が出てきた。

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