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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ身勝手だぜ、アメリカさん

2006-06-08 | 国際・政治

アメリカがイラクに侵略したときに使ったブッシュの論理は「大量破壊兵器の存在が否定されていない以上、大量破壊兵器は存在する」と言うことだった。その後、大量破壊兵器もなければ、国際テロ組織アルカイダとの関連もなかった。アメリカが当初期待していた、シーア派の支援もなく、イスラム国にそぐわない西欧の民主主義の定着すらなく、社会不安は一層高まるばかりである。

一方、アメリカで2004年12月にBSE(牛海綿脳症、狂牛病)の発生が確認された時、彼らは「アメリカにBSEの存在が証明されていない以上、アメリカにはBSEは存在しない」と言い放った。この二つの論理は明らかに矛盾する。我々畜産関係者は決して忘れない。更に、アメリカに媚を売って、輸入再開をした直後に協定違反の輸入牛肉が発見されたときには、「一業者の不徳で全面輸入停止はおかい。この業者を排除すれば済むことである」などと言ったのである。国家間の協約であるがアメリカには責任はないというのである。自著「そりゃないよ獣医さん」(新風舎刊)http://www.creatorsworld.net/okai/参照ください。

イランや北朝鮮の核開発は異議を唱えるが、将来世界経済に大きな存在になるであろう、インドに対しては、これを容認し支援するアメリカには、倫理観などないのである。アメリカは単に、自らの利益のためだけに邁進する、超大国なのである。

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