そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ、安けりゃ買うさ

2006-06-24 | ゲノム編集

いよいよアメリカ産牛肉の輸入解禁までが秒読みになってきた。今は、評論家面した連中が安全性だの、不安が拭いきれないなどと言ってはいるが、そんなもの当てに3なるわけない。安けりゃ買うさ。喉元過ぎれば何とかで、いずれ消費者は安いものを買うようになる。大体が「牛丼がなくなる」などとふざけたキャンペーンを張っていたのは、安物を求め る声でなかったか。牛丼など、国産の牛肉を使えばいくらでも作れたのである。キュウドンヤが輸入していた牛肉は、胸底といわれる、アメリカ人は誰も食べないハネモノに目をつけ輸入していたから安いのである。そんな少量のものを大量に輸入するためには、不特定多数の牛が必要になり危険この上ないのであるが、結局は安いから買っていただけのことである。

アメリカは狂牛病(BSE;牛海綿状脳症)の検査をやる気がない。現在も極めて限られた範囲でしかやってないないし、通常の屠場で検査体制が整っているところはほとんどないといわれている。検査もしないし、生産履歴もせずに経済効率を最優先に生産される大国の商品と、価格競争をして勝てるわけがない。中国の、農薬漬けの野菜が日本で売れる理由は安いからである。

国際競争力とは、すべてのものが均等になってなされるものではないか?それより何より、食料をそうした価格で競争させることが、もっとも大きな問題であると思われる。

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