半透明記録

もやもや日記

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『一喜一憂』

2009年08月06日 | 自作まんが

持ってないけど気になる…みたいな




金とか為替とか株とか、全然持ってもないし直接関係も感じないけれど、ふと相場が気になったりすることってありますよね。金の相場を気にしている人がいたので、「持ってるの?」と訊くと「持ってない」、「買うの?」と訊くと「いや買わない」と言いました。なんなのだ(/o\)


これと似たような状況としては、どうせすぐに忘れてしまうのに、新聞などの星座別運勢占いのコーナーをチェックせずにはいられない! という気分があるでしょうか。でもないかな;

私は良い内容、悪い内容にかかわらず、しかもどんな内容だったかをすぐに忘却してしまうくせに、星座占いは気になる方です。こういうのって、読んでいる間だけがとくに楽しいものですよね。
一日の運勢なら朝に読むべきですが、【今日のあなたは多方面からお誘いがあります☆】とか書いてあるのを、朝ではなくその日の終わりになって、誰とも会わず誘われず、寂しく過ごした日に読んだりすると、もう何とも言えない気持ちになります。…ふふ。当たらなかったのを確認するのも、占いの醍醐味と言えましょうか。


なんでもいいから、とにかく、一喜一憂したい。


この衝動を原動力に動いているものって、世の中には結構たくさんあるような気がする本日の私。ところで、今さら『ファイナル・ファンタジーVII』を始めてしまった……!





夏の怖い話

2009年08月05日 | もやもや日記




夏と言えば怖い話があります。

暑いな…と感じる頃になると、いつも決まって、私はあちこちで遭遇するのです。朝起きてからもそれの気配をそこら中に感じますし、道を歩いていて横たわったソレと出くわすこともあります。このあいだなどは、マンションのエレベータホールでも、じっと動かないソレの姿を見かけ、私は恐ろしさのあまりエレベータには乗れず、迂回して階段で下りる羽目になりました。

ソレ。

あれのことです。蝉。……うっ、文字にするだにゾッとします。


昼間、街路樹の下なんかを歩いていると、ソレの鳴き声がワンワンと響きますよね。私はもう生きた心地もしません。なるべく意識の中心をずらして、なにか遠い世界のことを考えて、すぐそこの木の幹にとまっているもののことなどは遥か彼方へと追いやってしまわないと、近所の図書館へ行くのも困難です。

盛大に鳴き喚いているソレももちろん恐ろしいのですが、一見お亡くなりになったかのごとく道端で倒れているやつも、うっかりしているとまだ身をよじったりすることがあるので油断出来ません。うぅ、想像しただけでゾッとします。怖過ぎる。なんという恐怖体験。


というわけで、昆虫全般が死ぬほど苦手な私には、夏は辛い季節です。何気なくニュース映像を見ているだけでも、「今日は暑かった」みたいな何でもない話題のときに、超アップでソレとかアレとかが写されたりするので、本当に気が抜けません。辛いなぁ、しかし我ながらどうしてここまで苦手なんだろう。前世でなにかあったのだろうか。おまけに、私がこんなにも恐れているというのに、向こうは私が好きなのか、率先して私の方へ突進してくる(ような気がする。特に蝶や蛾は、私の胸のあたりによくとまる…;)のがまた辛い。


あー、はやく秋になってほしい。
怖い、怖い(←私にとっては)夏のお話でした。





『君に届け』

2009年08月04日 | 読書日記ー漫画


椎名軽穂
(集英社 マーガレットコミックス)




《あらすじ》
陰気な見た目のせいで人から怖がられたり謝られたりする爽子は、そんな自分にも分け隔てなく接してくれるクラスメートの風早くんに憧れている。明るく爽やか、誰からも好かれる風早くんの言葉がきっかけで、少しずつ爽子も変わっていき――。

《この一文》

“ …しってる?

 友達ってね

 気づいたら
 もう
 なってんの! ”




今、私がいちばんハマっているのがこの漫画、『君に届け』です。『別冊マーガレット』連載中。私はコミックスで読んでいます。

面白い、面白いという噂はずっと聞いていたので、ずいぶん前に漫画喫茶でちらっと読んでみたのですが、これが本当に面白い。ちらっと読むだけで済ませられるはずもなく、私はとりあえず1~4巻までを買い集めました。そして、4巻までを1日のうちに何度も繰り返して読み耽ったあと、我慢できずに、既刊の8巻までのうち7巻までを翌日には買いに走ったのでした(…ちなみに8巻はその日、棚に見当たらなかった! 悶絶)。

と、これがもうひと月くらい前の話で、手もとに揃えてからというもの、私は執拗に、もう何度繰り返したか覚えていないほどに再読を重ねているわけですが、この作品の面白さはちょっと普通ではありません。興奮しすぎていて、私はとても落ち着いて感想を書ける状態ではありませんでした。言葉にならない! ここまでハマるのは久しぶりのことです。今、ようやく少し落ち着いてきた。


主人公の女の子、黒沼爽子は、腰まで届きそうな真っすぐな長い黒髪、夏でも青白い肌、じっとりした眼差しのためか、学校のみんなからは霊能少女として恐れられています。「貞子」とあだ名され、誰からも遠ざけられている爽子はしかし、実はまったく霊感などもなく、一日一善をモットーとするただの大人しい、優しい女の子なのでした。
そうやってクラスで孤立する爽子に、人気者の風早くんが声を掛けてくれ、次第に爽子はクラスの中にとけ込んでいけるようになります。爽子は親切な風早くんに憧れを感じるようになりますが、風早くんは本当はずっと前から爽子のことを気になる相手として見ていたのです。

とまあ、これがプロローグです。当初は1話読み切りの予定だったそうです。プロローグの部分だけを読むと、目立たない女の子が素敵な男の子と出逢って……という、いかにも少女漫画らしい物語と言えましょう。

しかし!
しかし、この漫画が真に面白さを発揮するのはむしろこの後です! 私はとくに1、2巻を重点的に読み返しているのですが、本当に、この1、2巻の出来は素晴らしいです。ここだけでも読む価値あり、大ありです。

「すごく大切な友達」と言った時に、思い浮かぶ顔がいくつかあるという人にとっては、この1、2巻における爽子と吉田さん、矢野さんとの友情の物語は心に響くのではないでしょうか。私は、私の青春時代が何度もフラッシュバックして、涙を止めることが出来ませんでした。なんだか分からないけど、趣味とか思想とかも全然違うんだけどすごく好きになった友達がいて、けんかしたりもしたけど、やっぱどうしても好きでたまらないという、そんな友達がいる人には全面的におすすめしたいですね。心が洗われますよ。

ひとりでいることが当たり前のままで高校1年生になってしまった爽子には、友達がいる、仲良くしたい人がいるという状態がどういうものなのかよく分かりません。それゆえ、ほんのささいなことですれ違ってしまった心を、どのようにふたたび通わせられるかも分からなかったりするのです。でも、それが分からないのが爽子だけではなくて、矢野さんや吉田さんたちもまた実はよく分かっていなくて――という、誰かと友達になるってどういうこと? という問題を丁寧に描いてあります。

たまたまそこにいたから、たまたま同じクラスだったから。誰かと友達になるきっかけは大抵はそういうものだと思います。しかし、たとえば互いの意見が食い違ったとき、相手の考えが理解できないとき、ぶつかったり傷つけたり傷つけられたりしても、それでも友達でいたい! そのために自分はどうしたらいいのだろう? と思ったり悩んだり出来るかどうかが、一生ものの友達を得られるかどうかの瀬戸際のような気がしますね。そういう経験を通して、大切な友人というのは、人間関係における重要なことをたくさん教えてくれるものだと思われます。
当たり障りのないことを言ってやり過ごすことも出来るのに、あえて厳しいことや嫌なことを指摘してくれる、それが自分のことを想って言ってくれているのだと分かる、そういう信頼出来る友人を得るというのは、なかなか難しいことなんですね。もしそんな友達がいたら、それは大切にしなくてはなりません。

というわけで、1、2巻はほんとうに素晴らしい。


それから、この作品の大きな魅力としてはもうひとつ、主人公の爽子のキャラクターの良さというのがありますね。この爽子という女の子は、本当に、まったくもって、可愛い。保護欲をそそられるというのはこういうことなのでしょうか。彼女はいつもひとりっきりなのですが、とにかく地味ながらもとてもポジティブで、何事においても楽しみを見いだし、丁寧に丁寧に生きている感じがしてたまりません。なんて可愛いんだろう。しかも、そうやって、知れば知るほどに保護欲をそそりまくる爽子なのですが、彼女は全然ひとりでも立派に頑張れるんですよね。そのあたりが超絶的に爽やかで美しい。だけどやっぱり見た目は陰気でホラー、とらえどころのない雰囲気で描かれ続けるという、その落差がいいんです。見る人が見れば可愛い…みたいな。マニア心を刺激するというか……。

読者は、この爽子のまっさらな視線を通して、世の中を新しく見直すことが出来るようです。ちょっとした言葉のやり取りが、心の触れ合いが、すごく温かいものであることとか、当たり前だと思っていたことの数々が、他の人からするとそれほど当たり前でもないことが分かったりとか。


物語は進むにつれて、爽子と風早くんのロマンスも進行していきます。ふたりのはにかみっぷりが、またいじらしい。あとついでですが、爽子たちのクラスの担任の荒井先生(通称ピン)が面白くて、私は好きです。この人が出てくる時のギャグ加減もまた、この作品を面白いものにしていますね。というか、この作品は、本当に登場人物がみんな魅力的です。青春っていいなぁ、友情って素晴らしいなぁ、という清々しい気持ちにさせられますね、いやもう実にこれは。

8巻以下続刊で、作者の椎名先生は現在産休中とのこと。ゆっくり休養なさってくださいと思う反面、はやく続きを描いて下さい~~! とお願いしたくもあり…いや、気長に待ちますけど ^^; は、はやく……!





週末に観た映画3つ

2009年08月03日 | もやもや日記



この週末には3本の映画を観ました。

まずは金曜日。
『ペーパーチェイス』。




BSで放送されていたのを、面白そうだと思って録画してありました。タイトルからすると、私はなにかクライム・サスペンスとかそういうものを期待していたのですが、観てみるとハーバード大のエリートコースの学生たちが必死に勉強しまくるという私の苦手な青春映画でした……。うへー。でも、まあ面白かったかな。教授のキャラクターが良かった。あと蝶ネクタイの王様も。
一緒に観ていたK氏は「君は青春映画が嫌いなくせに、なんで録画したの?」と聞いてくるので、私は「そんなつもりじゃなかった。サスペンスだと思った。うるさい、黙ってろ」と弁解しておきました。そうして土曜の夜は静かに更けていったのでした。



次に土曜日。
『サマーウォーズ』。



前の記事にも書きましたが、これは無茶苦茶に面白かったです。
珍しくK氏に誘われて観に行った映画。絶賛公開中の映画についての詳細を書くのは控えることにして、数年ぶりにK氏と連れ立って劇場へ行った模様を少し記録しておくことにしましょう。
まず、だって映画の日だったから、と言っていましたが、それにしても毎月映画の日があるのに今回に限って誘われたのには驚きました(先月K氏がひとりで『エヴァ』の最新作を観てきたのを根に持っていると思われたのかも。まあ若干根に持っていましたが…;)。
ついでに、上映前の空いた時間をジュンク堂で潰していたのですが、普段なら「何時に集合ね」といって即座に別行動のところを、並んで書棚を見渡しながら『第七官界彷徨』などを手に取って和やかに談笑。そう言えばオーウェルの『1984』もこないだハヤカワから新装版が出たんだぜ、買うの?買わないの? などと穏やかに空き時間を消費してしまいました。ついでに昼ご飯もおごってもらった……や、優しすぎる。一体なにを企んでいるんだ?? と私はしばし困惑してしまいました。まあでも、K氏はたぶんこういう人だったんだよな。忘れてたけど。
で、激しく面白かった『サマーウォーズ』を観終えての帰り道、梅田の複雑な地下街を迷いそうになるK氏。
私「駅はそっちじゃねーよ!」
K氏「なら、先を歩けよ! ひとりなら迷わねーよ!」
私「じゃあ君が後ろについてこいよ! ひとりなら迷わないとか意味分からんし!」
ギャー、ギャー! と罵り合う我々。あ、やっぱいつも通りだったわ。



日曜日。
『ラルジャン』。



トルストイを原作とするらしいフランスとどこかの合作映画。展開がはやくてどんどん進むなーと思っていたのですが、その結末は実に衝撃的! これまたK氏と仲良く観ていたわけですが、ふたりして「えっ!?」「えっ!?」と声をあげてしまいました。何という……悲惨だ。
偽札をつかまされたことによって、転げ落ちるように破滅していく男の物語。これは原作とどのように違うのか興味のあるところです。映画では、あの男がなぜ途中で踏みとどまらずにあそこまで落ちていったのかが、いまひとつよく分からず。
日曜の夜に、こんな映画を観させられたK氏は「日曜なのに酷い目にあった! 君はなんでこんな映画ばかり録画しておくんだ!(←これも私が面白そうだと思って録画した映画…)」と私をなじりました。「知らんよ、そんなこと! 私だって観なかったらこんな映画とは分からなかったからな!」と、このようにこの週末は終わりを告げたのでありました。いやー、充実してました。


というわけで、映画というのは誰かと一緒に観るのもいいですけれど、自分の印象や感想をじっくり深くまで掘り下げたいという時には、やっぱり一人で観た方がいいですね。あは。われながら、なんという結論; いやでも、あーでもないこーでもないと後で話し合うのも、映画鑑賞の楽しさのひとつですよね。なんだかんだで、私はK氏と映画を観るのは嫌じゃないのです。K氏とはもう数えきれないほどの映画を観ていますが、初めて一緒に劇場へ観に行ったのは、『MIB』の初日。夕方にK氏からお誘いの電話があったのですが、私はその日の昼間は、サークルの先輩から借りていた『子連れ狼』全巻をとうとう読破して、「孫よ!」という壮大な宇宙的スケールのクライマックスに号泣していたところだったんですねー。『子連れ狼』の記憶が鮮明過ぎて、この日のことはよく覚えています。涙が収まってきたところで「いいよ、行くよ」と当時の私は言ったものでした。まさかこの後、私が好きになる映画のほとんど全てをこの人物とともに観ることになるとは、思わなかったなぁ。

以上、もう12年くらい昔のことを懐かしく思い出したりもした、ある週末の記録。




『サマーウォーズ』を観てきた!

2009年08月01日 | 映像(アニメーション)




『サマーウォーズ』公式ページ


監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
美術監督:武重洋二



今日から公開の映画『サマーウォーズ』を観てきました。色々な意見があるかとは思いますが、私的には


くそ

面白かった!!!

ぎゃーーーーっっ!!!!



詳しいことは、まだ映画が始まったばかりなので書くのを止めようかと思います。私はなんの予備知識もないままで観に行ったのですが、十分に楽しめました。むしろ知らなかったからよかったのかな。つーか、爽やか! 夏休み!! 家族大集合! 規模がでかいようなそうでもないような、って感じです。いいなぁ、私はすごく好きだなー、こういうのって。

アニメ版『時をかける少女』の細田監督作品です。私は別に細田オタじゃないですけど、この人の作品はカラッと爽やかでいいですね、好きです。公開初日に観に行ったのって久しぶりです。ちなみにK氏に誘われていったのですが、K氏と前回一緒に観に行ったのは『時をかける少女』……!(あのときは最終日くらいだったかも) 3年ぶりだけど、たてつづけに細田作品とかって。しかし、あれも面白かったよなー。久しぶりに観直したいぜ。

いや、でもマジで面白かった。私としては、もう一回観たいくらいです。ああ~~~、面白かった!!