半透明記録

もやもや日記

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週末に観た映画3つ

2009年08月03日 | もやもや日記



この週末には3本の映画を観ました。

まずは金曜日。
『ペーパーチェイス』。




BSで放送されていたのを、面白そうだと思って録画してありました。タイトルからすると、私はなにかクライム・サスペンスとかそういうものを期待していたのですが、観てみるとハーバード大のエリートコースの学生たちが必死に勉強しまくるという私の苦手な青春映画でした……。うへー。でも、まあ面白かったかな。教授のキャラクターが良かった。あと蝶ネクタイの王様も。
一緒に観ていたK氏は「君は青春映画が嫌いなくせに、なんで録画したの?」と聞いてくるので、私は「そんなつもりじゃなかった。サスペンスだと思った。うるさい、黙ってろ」と弁解しておきました。そうして土曜の夜は静かに更けていったのでした。



次に土曜日。
『サマーウォーズ』。



前の記事にも書きましたが、これは無茶苦茶に面白かったです。
珍しくK氏に誘われて観に行った映画。絶賛公開中の映画についての詳細を書くのは控えることにして、数年ぶりにK氏と連れ立って劇場へ行った模様を少し記録しておくことにしましょう。
まず、だって映画の日だったから、と言っていましたが、それにしても毎月映画の日があるのに今回に限って誘われたのには驚きました(先月K氏がひとりで『エヴァ』の最新作を観てきたのを根に持っていると思われたのかも。まあ若干根に持っていましたが…;)。
ついでに、上映前の空いた時間をジュンク堂で潰していたのですが、普段なら「何時に集合ね」といって即座に別行動のところを、並んで書棚を見渡しながら『第七官界彷徨』などを手に取って和やかに談笑。そう言えばオーウェルの『1984』もこないだハヤカワから新装版が出たんだぜ、買うの?買わないの? などと穏やかに空き時間を消費してしまいました。ついでに昼ご飯もおごってもらった……や、優しすぎる。一体なにを企んでいるんだ?? と私はしばし困惑してしまいました。まあでも、K氏はたぶんこういう人だったんだよな。忘れてたけど。
で、激しく面白かった『サマーウォーズ』を観終えての帰り道、梅田の複雑な地下街を迷いそうになるK氏。
私「駅はそっちじゃねーよ!」
K氏「なら、先を歩けよ! ひとりなら迷わねーよ!」
私「じゃあ君が後ろについてこいよ! ひとりなら迷わないとか意味分からんし!」
ギャー、ギャー! と罵り合う我々。あ、やっぱいつも通りだったわ。



日曜日。
『ラルジャン』。



トルストイを原作とするらしいフランスとどこかの合作映画。展開がはやくてどんどん進むなーと思っていたのですが、その結末は実に衝撃的! これまたK氏と仲良く観ていたわけですが、ふたりして「えっ!?」「えっ!?」と声をあげてしまいました。何という……悲惨だ。
偽札をつかまされたことによって、転げ落ちるように破滅していく男の物語。これは原作とどのように違うのか興味のあるところです。映画では、あの男がなぜ途中で踏みとどまらずにあそこまで落ちていったのかが、いまひとつよく分からず。
日曜の夜に、こんな映画を観させられたK氏は「日曜なのに酷い目にあった! 君はなんでこんな映画ばかり録画しておくんだ!(←これも私が面白そうだと思って録画した映画…)」と私をなじりました。「知らんよ、そんなこと! 私だって観なかったらこんな映画とは分からなかったからな!」と、このようにこの週末は終わりを告げたのでありました。いやー、充実してました。


というわけで、映画というのは誰かと一緒に観るのもいいですけれど、自分の印象や感想をじっくり深くまで掘り下げたいという時には、やっぱり一人で観た方がいいですね。あは。われながら、なんという結論; いやでも、あーでもないこーでもないと後で話し合うのも、映画鑑賞の楽しさのひとつですよね。なんだかんだで、私はK氏と映画を観るのは嫌じゃないのです。K氏とはもう数えきれないほどの映画を観ていますが、初めて一緒に劇場へ観に行ったのは、『MIB』の初日。夕方にK氏からお誘いの電話があったのですが、私はその日の昼間は、サークルの先輩から借りていた『子連れ狼』全巻をとうとう読破して、「孫よ!」という壮大な宇宙的スケールのクライマックスに号泣していたところだったんですねー。『子連れ狼』の記憶が鮮明過ぎて、この日のことはよく覚えています。涙が収まってきたところで「いいよ、行くよ」と当時の私は言ったものでした。まさかこの後、私が好きになる映画のほとんど全てをこの人物とともに観ることになるとは、思わなかったなぁ。

以上、もう12年くらい昔のことを懐かしく思い出したりもした、ある週末の記録。