横山キムチ(講談社)
《内容》
謎の踊るねこ集団が贈る、超ねこマンガ!!
待ちに待った『ねこだらけ』の単行本が発売されたということで、さっそく買ってきました。それにしても、最近の私は本当に漫画ばかり買っているので、さすがに少し気が重くなってきました。漫画は大好きなのですが、場所を取るのが悩みの種なのです。うーむ、ちょっと整理するかなー。
さて、『ねこだらけ』です。
タイトルのとおり、ねこがたくさん、というかねこしか登場しません。そのねこというのも、二本足で直立して、転げたり踊ったりします。可愛いのかと訊かれれば、可愛い…かな。
漫画は4コマで進行します。ときどき連作ものもあります。台詞は一切なく、ひたすらねこの奇妙な動きを追うだけ! というシンプルなものです。さらに、4コマ漫画ですが、起承転結などはありません。ストーリーもないので、全体的に意味は分からない感じです。漫画の内容と微妙に一致しないようなタイトルについても、ひとしきり考えさせられます。何か面白いんですねー。
全編を一気に読んでしまえば、ほんの10分ほどで読み終えてしまう(読むというか見るというか)のですが、あまり一気に読んでしまうよりも、一度に4ページずつくらいがちょうどいいかもしれません。じわじわと楽しむのが良さそう。
私は、ビリーさんのブートキャンプが流行していた当時に雑誌掲載された、ねこのブートキャンプ風味の連作を読みたくて買ったのですが、雑誌で読んだのと、単行本で読むのとでは、なぜかかなり印象が違いましたね。雑誌で初めて見た時は、あんなに爆笑したのにな~。単行本だと1ページに1つしか載ってないせいかな。いや、面白かったですけどね。
今回特に面白かったのは、ねこの『バガボンド』風味連作「ねこボンド」。バカバカしくって笑えました。
なんかやっぱ可愛い。
じわじわ、ねこだらけ。