半透明記録

もやもや日記

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イチゴ狩り計画

2009年05月18日 | もやもや日記


イチゴが1パック120円という、信じられない値段で売られているのを見つけたので、ついつい2パック買ってしまいました。

イチゴ好きの私は、かねてから【イチゴ狩り】というものに強い憧れを抱いているのですが、実際に狩りに行ったことはなく、しかも実際の狩りは良いイチゴを探すのが結構難しいらしいという話を聞いたり聞かなかったりしたりして、なかなか行ってみようという踏ん切りがつきません。それで、イチゴをスーパーで買ってくるたびに、「うーむ。なんとか買ってきたイチゴを、【イチゴ狩り】的に楽しむことはできないか?」と、例によってまあ、どうでもいいことをつらつらと考えてきました。

「あのさあ、イチゴを思い切って4パックくらい買ってきて、小皿に盛り分けて、あっちの部屋とかこっちの部屋とかに置いてさ、移動しながら食べたら【イチゴ狩り】っぽくって楽しくない? イヒヒ」と私が提案すると、K氏には「君って、ほんとバカだねー」と言われました。へっ、何とでも言いやがれ――。
以前、そんなことを言われたのを思い出しつつ、しかしいざお買い得価格のイチゴを前にすると4パックとか(値段よりも、その量を考えると)やっぱ無茶し過ぎだろ…と怖じ気づいた私は、どうにか2パックだけ買って帰ることになりました。しかし今思うと、なぜか偶数にこだわってしまっていたけれど、3パックならいけたのでは……? まあ、いい。

どきどき。

【イチゴ狩り】計画はおいとくとしても(やはりどう頑張っても、私の案ではただの「盛り分けられたイチゴ」でしかないし…; 茎から摘み取るのが多分【イチゴ狩り】の醍醐味のはず……)、たとえば一気に1パックをひとりで全部食べてみるとか、そういう大胆なことをやってみようかしら…。いやー、でも、それはちょっと贅沢過ぎるかなぁ。み、身の程知らずかも……! でも、でも……!! あー、いい香りがする! だめだ、我慢できない……


今夜は楽しみたいと思います。ウフフ……







狐と女の子

2009年05月16日 | 手作り日記


いつもとは違ったモチーフを3日間連続で描きました。一日一枚で3枚完成。ふう。これでもう女の子は当分いいや。狐は意外と普通に四つ足でも可愛いな。それにしても、ついつい熱中してしまいました。たまには新しいことをやるのも楽しい。


で、狐と女の子のシリーズです。先に描いた2枚は既に先日公開しましたが、3枚全部を並べて繋げたら、なにかお話になるんじゃないかと思ったので、とりあえず並べてみる。えーと、例えばこういうお話はどうですかね……。

    【ナンパ】
-Do you remember me?-
「あら、あなた、前にお会いしたわね?」
「…えっ、えっ!?」


    【誘惑】
-Theatre-J-
「ねえ、うちに来れば鼠が食べ放題よ」
「えっ、えっ!!」


    【毛皮】
-Milk-
「…さっきの鼠、中に何か入っ……ね、眠…」
「……うふ。素敵な毛皮を手に入れたわ♪ ふかふか」




てな感じで。
あっはっは! なんとも心温まるお話。
なんてね。ほんとはそれぞれの絵に別のストーリーを考えてあるのですが。思いのほかちゃんと描けたと思うので、いつかの作品集に入れることにしようかな。ワハハワハハ!





『カペリート』その後

2009年05月15日 | 映像(アニメーション)


キノコが主人公のクレイアニメ『カペリート』、以前からNHKで繰り返し放送されているシリーズのあとにもまだまだ続いているっぽいです。ふむふむ。

魔法の鼻を持つキノコのカペリートは、その鼻をつまむと頭部(カサの部分)を変形することができるんですね。毎回さまざまな局面に対応するため、カペリートは鼻をつまんで、頭を帽子の形に変形したり、髪の毛風に変形したりして遊びます。

第2シーズンをちょっとばかし観てみましたが、相変わらずストーリーがシュールで面白いです。第1シーズンと比べると、カペリートの声の人(←何かしゃべってはいるものの、台詞にはあまり意味がなくて、単なる音声という感じです)が変わったかな…。あと、なんかカペリートのカノジョらしき女性のキノコがよく出てきます。キノコのくせに、犬を飼っていたりするのは相変わらず。そのくせ、ネコとかネズミとかがカペリート同様に市民としても登場したりするから、もうどういう世界観なのかよくわかりません。いやまあ、面白いから何でもいいんですけど。


粘土アニメの質感っていいですよね。作るのは大変なんだろうなーと、いつも感心します。夏には『ウォレスとグルミット』の新作も公開されるという噂ですし、楽しみです!





お絵描き女の子

2009年05月14日 | 手作り日記


-Milk-
寝る前にミルクを飲むといいんですって
……もう、寝た?





昨日のつづき。
人間を描いてみようと思ったら、止まらなくなってきました。私ときたら、どうしてこうもハマりやすいのか……。


それにしても、どうなんでしょう、これ。ネコとかペンギンとか擬人化した芋(=甘味処のイモイ君)とか描いていたのと同じ人間の描く絵には見えません。我ながらキモイわい。何がキモイって、どういうわけか人を描くと笑えません。間抜けな絵にならない。よりによってまだ女の子の絵しか描けないので、何と言うか、どんどんエロい方向へ行ってしまいそうで怖い…。私の性的指向が赤裸々になってしまいそう。はあはあ……妄想乙。


しかし、こうやって珍しいものを描いてみると、新たに発見することもありますね。例えば、色。普段のドぎついベタ塗りが出来ません。なにこの淡い色づかい。私、いったいどうしちゃったの……?
それから、輪郭線。私はマンガ以外の絵では、ほとんど輪郭線を描きません。面、面こそすべて。ところが、人を描こうとすると、どうしても線で描いてしまいます。ああ、もしかすると、私の描く女の子がマンガっぽいのか。なるほど。

今後も描き続けるとしたら、また画風が変わるかもしれませんが、今のところ、人を描いている間はなんだか別人格になってしまったみたいで、キモイです。うぅうぅ。でもまあ、この気持ち悪さは、なかなか面白くもあるので、しばらく続けてみるかもしれません。連作イラストの全部を合わせると物語になる、みたいなのをやっても楽しいかも。







友達と会うと

2009年05月13日 | もやもや日記

およそ20年前のワタクシ。
……嘘です。
ほんとは目は黒いです。
てゆーか、スミマセン。
ほんとは私は「人間も描こうと思えば描ける」
と言いたかっただけですの……。




昨日はお友達のねこきむちさんと、1年ぶりくらいでお会いしました。朝から晩まで、あっちこっち歩き回ったり、その間おしゃべりしたり、休憩に漫画喫茶へ入って、私はついつい漫画に没頭したりしました(……つい;)。マイペース過ぎる私はガイドとしては不適格ですが、道に迷いながら炎天下のなかをおしゃべりして歩き回ったのは、とても楽しかったです。私はああいうふうに、ぶらぶらと、若干道を見失いながら、でも呑気にそこらをうろつきまわるのが非常に好きです。でも、ねこきむちさんは遠方よりいらしてお疲れのところを、ほんとうにおつかれさまでした! それに、いろいろとお気遣いいただいてしまって、すみません。どうもありがとうございました(^_^)

私はねこきむちさんの物腰が柔らかく、穏やかで優しい雰囲気が好きなので、お会いするのは2度目ですが、最初にお会いしたときからずっと、なんの気兼ねもなくお付き合いさせていただいています(ガイドのときくらいは、ちょっとは気を遣えよという感じもしますが…;)。今回は、ねこきむちさんが過去にはまった本の話とかを伺って、とても面白かったです。私も珍しく興奮して、百先生との出会いのことなどをしゃべりまくってしまいました。す、すみません。喉枯れました。

夜にはkajiさんも合流してくださって、3人でいろいろとまたお話ししました。kajiさんは企画力のある人なので、あれこれとアイディアを出していただくと、私はまた新しいことがやりたくなってしまいます。うーむ。面白いです、アレ、やってみたいです。

ねこきむちさんもkajiさんも、とても熱心な作り手でいらっしゃるので、お話を伺うと、私はいちいち参考になります。やっぱり勉強とか、調査とか、メモとか、情熱とかって大切ですよね。ねこきむちさんのびっしりと文字で埋め尽くされた手書きのノートを拝見したら、何と言うか、とても熱くなりました。すごいなあ。私もがんばろうっと。そしてkajiさんという人は、どうしてああもアイディアがどんどん湧きだすんですかね。すごいよなあ。

やっぱり、人と会うのって楽しい。それが気の合う人だったらなおさらです。色々と考えますしね。それは貴重な収穫だと思います。
さあて、私もなにか新しいマンガでも描くぞ~!!




ついでに清書。
でも、やっぱり人間はうまく描けないわ……




-Do you remember me?-
あの、前にお会いしたことがあると思うのですけど
……ほら、あそこで。





「マカールの夢―クリスマス物語―」

2009年05月11日 | 読書日記ーロシア/ソヴィエト


コロレンコ 中村 融訳
(『世界文学大系93 近代小説集』(筑摩書房)所収)



《あらすじ》
クリスマスの前夜、厳寒の密林に迷い込んで死んだマカールは、数年前にやはり死んだはずの顔見知りの僧侶イワンに連れられて、主のもとへ行く。裁きを受けるマカールは主の面前で自身の生涯について語るのだが……

《この一文》
“一方、自分とても他の人々と同じように――大地も空も映している澄んだ、明るい目や、世のすべての美しいものに向かって開かれようとしている純真な心をもって生まれたのだということを承知していないはずはない。だからもし、今自分がおのれの暗い、恥ずかしい姿を地下にでもかくしたい気になったとしても、それは自分の罪ではない……では誰の罪か?――これは自分にはわからない――ただ自分にわかるのは、おのれの心の中では辛抱もついにしきれなくなったということだけなのだ。”



なんとも奇妙な味わい。不思議な感触です。これは、たしかに夢らしい。泣きながら目を覚ますときのような、あのやたらと悲しい感じ。

予想していた以上に、印象的で、面白い短篇でした。かなり面白かった。私がものすごく好きなタイプのお話です。素朴で淡々としていますが、非常に幻想的で美しい。特に、最後の場面は素晴らしいです。あの終わり方……! ああ、悲しくて、優しい話だ、と同時に静かに怒っているようでもあり。なんとも言えない気分です。

マカールが死んで、その生涯を裁きにかけられるとき、彼は自分の一生涯についてを説明させられるのですが、このあたりマカールと主とのやりとりがとても興味深いので、色々と熟考できそうなのですが、なんだか今はうまく考えられません。ここを深く考えたら、きっと面白いだろうとは思うのですが……。今は、この夢の余韻が胸にいっぱいで、あまりものを考えることが出来ません。


私は夢の話が好きです。異常に心惹かれます。内田百の諸作品、夏目漱石の『夢十夜』、ルイ=セバスチャン・メルシエの短篇「血税の島」なども猛烈に面白かった。私はこういう、ちょっと薄暗くて不気味、色鮮やかで幻想的ななかにも少し皮肉の風味が感じられるような夢の話を特に好みます。ここへ新たにこの「マカールの夢」も、お気に入り夢物語リストに追加しておきましょう。
他にも素敵な夢物語をご存知の方、どうか私に教えてくださいませ。あなた自身の夢のお話でも構いません。私は、どうしてだか、夢の話が好きでたまらないのです。




『火曜日はチョコパンの日』デジタルリマスター版

2009年05月09日 | 自作まんが

以前、手描きしたマンガ『火曜日はチョコパンの日』を、デジタルで描き直してみました(ついでにデジタルリマスターとか言ってみたかった)。ちょっとはきれいになったでしょうか。手描きのほうはだいぶ陰惨な感じがありましたのですけれど、結局元の絵をなぞっただけなので、あまり変わらないという気も……; トホホ。

内容は、ヒヨコの兄弟 ノルとディックのお話です。個人的には結構好きな話です。話、というほどの話でもありませんが、火曜日にはチョコパンを買いますよ、というヒヨコの兄弟の日常を描いてあります(なんとなく大げさな言いよう…)。



よろしければご覧くださいませ☆
(画像をクリックで 別窓/拡大表示)














『チチコフの遍歴』

2009年05月08日 | 読書日記ーロシア/ソヴィエト

―プロローグとエピローグのある十の断章からなる叙事詩―

ブルガーコフ 水野忠夫訳(『ロシア短篇24』集英社 所収)



《あらすじ》
ゴーゴリの『死せる魂』の主人公チチコフは遍歴の末、モスクワで馬車から自動車に乗り換え、百年前に出発した旅館の前へと戻ってきた。そこで天才的チチコフはその類いまれな才能で、巨万の富を築き上げていくのだが――。

《この一文》
“「チチコフをこちらに連れてこい!」
「探しだせません。みんな、姿をくらましたので……」
「ああ、姿をくらましただと? そいつは結構! それじゃ、おまえが身代わりになれ」
「とんでもない……」
「黙れ!!」
「ただいま……いま……少し時間をください。探します」
 またたくまに、チチコフが発見された。”



はあ~~、面白い!!
なんて面白いんだろう! ブルガーコフ! ブルガーコフ!

このお話の元になっているのは、ゴーゴリの『死せる魂』らしい。私はまだ『死せる魂』は読んだことがないので知らなかったのですが、ブルガーコフのこの短篇の内容は『死せる魂』を下敷きにして書かれているそうなので、ここへきてはじめて急激に読みたさが募りました。死んだ農奴をどうしたこうした…という話らしいということと、3部作の予定だったのにゴーゴリがせっかく書いた第2部を火にくべてしまったとかいう逸話があったような気がすること以外には私は『死せる魂』について知っていることはないのですが、なんだかとっても面白そうではないですか。またしても古典的作品を誤解していたことが判明。ロシア文学は結局のところどれも面白いんですよね。読んでない大物が山程あるわ。楽しみだわ。

さて、ブルガーコフの短篇です。この人の作品には色鮮やかで豊かなイメージとわくわくするような疾走感があるので、私は大好きです。この『チチコフの遍歴』も震えるほど面白かった。ブルガーコフの作品で私がとりわけ好きなのは『巨匠とマルガリータ』ですが、『悪魔物語』もなかなかです。『悪魔物語』では主人公のコロトコフが現物支給されたマッチを夜通し擦ったあと、緑の草原に巨大なビリヤードの玉が二本足で出現するという夢を見る場面があるのですが、この夢の洒落たグロテスクさというか洗練された不気味さというか、そういう雰囲気がたまりません。ブルガーコフの夢の描写は、ものすごく魅力的です。私もこんな夢が見たい! といつも思わされます。

さて、『チチコフの遍歴』もブルガーコフが見た夢という形式をとって描かれているようです。そして、空を飛ぶような軽快なスピードで、物語はどんどんと進んでいきます。いちいち皮肉めいたユーモアを満載し、猛スピードのまま結末へ。上に引用したクライマックス直前の部分では爆笑でした。オチも最高です。ちょっと悲しいというか、痛いような気持ちになるけれど。そこがいい。

それにしても、うーむ。うーむ。なんて面白いんだろう。ブルガーコフってほんと天才だな。素晴らしい、素晴らしい!


というわけで、短いながら、猛烈に面白かったです。



緑色の憧れ

2009年05月07日 | もやもや日記




緑の季節です。部屋の窓から見える公園の植栽が、いつの間にかわさわさと茂ってきました。さっき図書館へ行くついでに並木の下を通ったら、花の香りがして、私はその木がなんというのか知らないのですが、咲いている黄緑色の花の香りは涼しげなのでいつも気持ち良くなります。ブドウの皮の香りに近い。なんとも爽快な香りです。


私は田舎育ちなのですが、田舎は海と田んぼと山しかないところだったせいか、森というものへの強い憧れがあります。林とか山とかではなくて、森。森がいい。

どうして森なのかは説明できないけれど、なんて言うか木の実とかリスとか落ち葉とかキノコとか、森的イメージは私を癒します。うーむ。いいね。
あと、森の奥深くの小屋で謎めいた隠者の生活みたいなのにも憧れが……。錬金術とか錬金術とか、あるいは錬金術とかやるんですよ。くふふふ。ああ、いいなぁ!! 私は森を舞台にした小説(錬金術とか魔法使いとかそういうのが出てくるの)も好きなんですよ。実に興奮するなあ!

もし動物に生まれ変わるなら、ペンギンになって海中を弾丸のように飛び回るのもいいですが、森の小鳥とかリスとか鹿とかになって木々の間をうろちょろするのも悪くないですね。森、森。せめて夢の中でだけでも、森で暮らしてみたい。


というわけで、近所の公園のほんの小さな緑の木立は、ほんのささやかなものではあるのですが、私の森への憧れを刺激してくれるのでした。この時期は、雨が降っても、緑が美しく見えるからいい。