半透明記録

もやもや日記

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『サムライチャンプルー』

2009年06月08日 | 映像(アニメーション)


《あらすじ》
「ひまわりのにおいのするお侍さん」を探すフウは、ムゲン、ジンとともに旅をする。




『カウボーイ・ビバップ』の渡辺信一郎氏の監督による、一応江戸時代を舞台としたアニメ。でも、ところどころにヒップホップな感じの音楽やファッションが出てきたり、会話中にも平気でカタカナ英語が出てきたりするので、そのへんがとても自由な設定で楽しい作品です。スピード感のある映像も見応えがありました。オープニングが好き。お洒落です。

全26話。

最初はどうかなーという感じで観ていたのですが、あとからじわじわくる面白さのある作品でした。それに、先へ進むほど物語の質が上がっていったような気がします。最初の数話は予定調和な展開が多かったようでしたが、最後の方では先が見えなくて、ハラハラさせられました。

キャラクターについても、観ていくにつれて愛着が増していくのか、当初感じていた取っ付きにくさのようなものは次第になくなりました。3人の、なんだかんだで、あまり干渉し合わないクールな関係もよかったですし。

フウとムゲンとジンは、実は一緒に行く理由が特にないのにもかかわらず、ムゲンとジンなどは常にいがみ合う関係ながらも、なぜか延々と3人で連れ立って旅を続けます。で、最後の最後まで、お互いがどういう人物なのかよく知らず、わりと淡白な関係のまま目的地まで来てしまうんですね。この淡白さと、付かず離れずな感じは、私は結構気に入りました。こういうのって、いいですよ。

終わり方も、たぶんあれで良かったのでしょうね。ある意味すがすがしい。



ものすごくバカバカしいお話と大真面目なお話が混在していますが、バカらしいほうの話で気に入ったのは、何話目か忘れましたが「うな丼大食い大会」の話。異人が出てくるやつ。結構最初の方の話だったかと。大食らいのフウが目一杯食べた後、容貌が激変するのが、なんだかもうやたらと笑えました。

それにつけても、ジンの格好良いことよ。クールで間抜け、強くて優しい眼鏡の男。あの手のキャラクターに滅法弱い私……。



うーむ。やっぱり地味に面白かった。このじわじわ感がいいんですね、たぶん。