啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「池の平湿原に咲く花々 ③」

2021-08-10 17:49:04 | その他
「キバナノヤマオダマキ」 キンポウゲ科
 短い夏の湿原は、花々が一斉に咲き、可憐なその美しさをそれぞれが競い合う。
登山道の林縁に、目立たなくひっそりと咲くイチヤクソウ、細く伸びた青紫の花穂が、さわやかな風を受けてなびくクガイソウ、葉が車軸の様に出て、紅紫色の花をつけるシャジクソウ、葉の形が柳に、花をランに見立てたヤナギラン、淡いピンク色の小花をつけ、芳香のあるイブキジャコウソウ、エーデルワイスの仲間のウスユキソウ、林でひときわ大きく目立つバイケイソウ、ショウマやオトギリソウ、コウリンカ、馴染みのホタルブクロやウツボグサ・・。
 アップしたのは、キバナノヤマオダマキ。下向きにつけたこの美しい花の形を、なんと表現したらいいのだろうか。漢字では「黄花山苧環」。❝苧環❞とはあまり馴染みがない名で、調べると、"苧とは麻の異名。昔、麻糸をまく糸巻きとのことで、距を伸ばした花の形に例えたものという。淡い黄色の清楚な姿に思わず心奪われる。

花の縁が細く、深い切れ込みがあるナデシコ。カワラナデシコかタカネナデシコか?

マツムシが鳴くころに咲くといわれるマツムシソウ。紫色が草原でひときわ冴える。
コメント
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