啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「アズマイチゲ」と「キクザキイチゲ」

2012-03-29 08:57:12 | 山野草

今日は私が好きな花ベスト5に入る“イチゲ”。残念ながら自生していたものではない。アズマイチゲは藤岡市の南西部、鄙びた温泉のある八塩温泉郷で撮った。利根川の支流の神流川、ここに流れ込む南沢川沿いにヤマセミやカワセミが見られるという探鳥コースがある。アジサイの里と案内板に出ていた沢沿いに咲いていた。キクサキイチゲはトキの島から持ち帰ったもの(実家の山林から)で、3年越しで花を咲かせた。乾燥のためか、少しいじけた小さな花。どこかで、自生している写真を撮ってきたい。

「アズマイチゲ」はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。低山の落ち葉が積もる肥えた樹林帯でやや湿気の多いところに自生する。草丈は10-20センチほど。葉は3枚が輪生し、丸みを帯びているが先端に小さくくびれがあり、やや下向きになっていることが多い。

花期は3-4月で、輪生する葉の上に花径で2-3センチの白い優雅な花を咲かせる。花弁に見える白い部分は“花弁状のガク片”なのだという。自生しているものは少ないが、西上州の山道で出会うとドキッとするほど凛々しい

「キクザキイチゲ」もキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。アズマ種と似ているが、葉の形で区別できる。葉に深い切れ込みがあるのがキクタイプである。写真の個体は鉢の中でにようやく咲き出したものを撮ったもの。近く帰省するが、トキの島で自生しているものを今一度・・・。写真の花色は白に近い薄いピンクだが、白から青(赤)紫まで色の変化があるのはキクタイプ。

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