啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ぐんま百名山 物語山とコンロンソウ」

2023-05-07 18:09:39 | 登山
 4年越しの物語山(1019m)登山。ついに、登らせていただきました。素敵なロマンチックな名がついている山。どんな物語があるのかしら・・と、ワクワクしながらの山歩き。
 ガイドブックによれば・・昔、このあたりの山城が、戦いで陥落し、城を守る兵たちが財産を持ち出し、山頂の西にある「メンベ岩」へフジヅルを頼りに登り、頂に財宝を埋蔵したのち、ツルを切って全員切腹して果てたという‟物語により、山の名がついたと記されていた。
 下仁田町、サンスポーツランドに駐車。ここからは沢沿いに登山口まで歩くこと1時間30分。標準コースタイムでは、40分と記されていたが、行く道すがら、あれは何の花? こっちは?などと花の学習会。けれど、健脚ならいざ知らず、登山口まで40分では無理がありそう。
 歩きにくい山道を、1時間30分も歩いて、ようやく登山口。やれやれと行きつき暇もなく、急登。根っこが張り出し、つづら折りのスギの林の中を忍耐強く、根気よく歩いていると、今度は、土の道に代わって、板状の石が何層にも登山道に敷き詰められ、足場がめっぽう悪い。同行者は、鉄平石ではないか、と申しておりました。ガレ場の連続・・おまけに登りっぱなして、休むところが、どこにもない。そんなところを、歩くこと1時間30分。ようやく、コル到着。

  ここから西峰へ。山頂は、ヤマツツジ、ミツバツツジも咲き、元気をもらう。黒斑山、浅間山、浅間隠山、鼻曲山など展望が素晴らしい。再び、コルに戻り、物語山の山頂を目指す。またもや急登。歩くこと20分。青空が見え始め、頂上が近いかと喜んでいたが、期待を裏切られ、どっと疲れる。それでも、あきらめず、足を進めていきさえすれば、必ず山頂に出るものだ。頂は、木の葉が茂り、遠くの山は見えない。

 下山は、往路を戻る。物語に出てくる‟メンベ岩”はどこ?登山中、ずっと気になっていたその岩が、木々の間から、偶然にも目に飛び込んできた‼山のてっぺんに、ど~んと垂直に岩がそびえたっている‼怖いほどの迫力だ。因みに、メンベとは、手打ちうどんを打つ時の板のこと。
 駐車場到着は17時。「物語山」という美しい名に惹かれて憧れていたけれど・・疲れました

 下山中、どこかで見たことがある様な花が、目に留まった。白い花がまとまって咲いている。
調べると「コンロンソウ」(崑崙草)と判明。名の由来は諸説あるようで、はっきりしない。白色の可愛らしい4弁花。一般的に、山地の湿った場所や谷川沿いの水湿地に生育とのこと。

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