啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「縁の下の力持ち・・連石山」

2022-02-19 18:52:07 | 低山歩き
 冬は寒いし、山で花を愛でることは望めないし、多少の億劫もあり、わざわざ重いザックやストック、それに防寒着を身にまとい、‟冬山に登ろう”なんて根性は今までなかったけれど、せめて自宅から見える山々を歩いてみたいと、最近は何かにせかされているかのようになった。友人には「貴女、そんなに急いで寿命を縮めるよ」と言われる始末。やりたいことは今のうちに・・決して老いを恨まず、それを受け入れながら、今しかできない、今ならできることを大事にしながら、人生を豊かに過ごしたいと願っている。そして、毎朝、山々には「おはよう」と挨拶することが、一つの癖になってしまった。
 自宅から車で小1時間、目的の連石山(れんせきざん)、標高265mの低山。トレイルコースもあり、山歩きを楽しむには最適。駐車場から展望台まで、わずか350m。熟知しているTさんは、登りやすいコースを選んでくれる。当日は、あいにくの曇り空。しかし、眼下には甘楽町が広がり、国指定名勝‟楽山園”、もちろん西上州の山々も。
 やわらぎの道、無心の道などと、連石山をぐるっと歩くと、およそ1時間。「こんなもの?」と思うことなかれ。この山は、特別な山。というのも、世界遺産の富岡製糸場の建設に、この山から土台石の牛伏砂岩の石材が切り出されたとのこと。この石「御用石」というそうだが、大きいのなんのって‼どのような方法で遠方まで運ばれたのか、先人の知恵には舌を巻く。
 また、山の麓にあるのは長厳寺。多くの修験僧が修行を積んだ特別な場所とか。境内には大きな銀杏の木。とくれば、ぎんなん拾い。「拾うの、もういいんじゃないの?」と数度、同行者に声をかけたが、熟女3人は誰も応答なし。
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