啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「権力の象徴 大室古墳群」

2022-02-15 19:34:02 | その他
 前橋市赤城山の南麓に位置する、大室古墳群。4基が国の史跡に指定され、なかでも3基は大型前方後円墳。承知のとおり、前方とは古墳の前が四角形、後円とは後ろが円形をしている。いうまでもなく、古墳は、権力者がその権力にものをいわせてつくらせたものであり、大きな墓は、そこに埋葬されている人の、権力や富をおのずと証明している。従って、ここには、とてつもない大豪族が、周辺地域を支配していたことが明らかであり、その勢いの強さというものもわかる。ということは、当時は支配するものと、支配される立場の民の生活が、明確化されていた時代。古墳の周辺には広大な住居跡もあり、単に、生活の場というだけでなく、その他、政治の場でもあったはずだ。
 また、古墳の盛り土には復元した埴輪、円筒埴輪、人物、動物などが並べられている。一つの考え方として、土留め、殉死、葬列を模したものなどと、書物に記載されていたが、諸説あるようだ。他方、古墳の周囲には、濠がめぐらされていて、ただ単に「墓」という領域から一歩踏み出し、ある種の「聖なる場」ということも考えられるかも知れない。
 古墳の大きさにも驚かされる一方、大掛かりな工事を進めたり、石室の大石をどのように組んだのだろうか、副葬品を作ったり、立ち並ぶ土器、埴輪を焼いたり・・・当時の技術力の高さに驚く。
 公園は整備され、散歩は勿論、野鳥のさえずりには心癒される。「おっ、あれは啄木鳥か」シジュウカラにまじり、小枝を縦に登ってゆく。間違いない、キツツキだ‼ 可愛いなぁ~。
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