啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「三国山」

2011-09-10 07:49:57 | 低山歩き

陽射しは強いが沢から吹き上がってくる風は爽やかだ。登山道脇のナナカマドの実が赤く色づいていた。上州と越後を結ぶ三国街道は奈良から平安時代に駆けて開かれた。ウィキペディアに出典不明の断り書きがあったが、面白い書き込みがあった。田中角栄元総理が選挙民に行った演説として“三国峠を削って雲が流れるようにすれば、雪は降らなくなる。削った土地で佐渡海峡を埋めれば島と地続きになる”。峠には祠があり、峠を越した著名人の名が碑に刻まれていた。上杉謙信や河井継之助など武将、歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻・・など。

「三国山」(1636メートル)は国道17号線、三国トンネルの北側、真上にある。トンネル入り口の群馬、新潟両方に登山口があるが今回は群馬側から登った。高校時代からの友人が一緒。大雨の形跡がくっきりと残っており、登山道は石がごろごろしており歩きにくい。古い三国街道と登山道が交差するところが三国峠。ここで一服。

峠からは上りがきつくなるが整備された木道となる。7月に来れば途中の草原でニッコウキスゲの群落と苗場山方面の大展望が楽しめるのだが、今では種がついた枯れた花茎が残るだけ。ヤマハハコ、ウメバチソウ、イワインチンなどが咲き、リンドウは未だ蕾だった。

山頂まで、ユッタリノンビリと歩く。汗をかくが沢からの冷気が清々しい。深い谷を越えて、上州三峰山や子持山などの遠望も見事。山頂は広くないが、後から着いた二人との4人だけ。お湯を沸かして味噌汁を作りゆっくりと昼飯をいただいた。
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