啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「イワツメクサ」と「キバナシャクナゲ」

2011-08-02 08:49:50 | 山野草

山を歩いていると、礫地とかガレ場と呼ばれる石と岩と砂で構成される荒々しい場所がある。稜線付近で風が強く植物が育たないところ、火山性のガスが強いところ、崖崩れが多い場所など。こんなところにもしぶとく生きている植物がある。実際の姿以上に可愛い。

「イワツメクサ」はナデシコ科ハコベ属の多年草。高山植物で高山の礫地が生活の場。高い山の岩場の多い場所に咲くツメクサということで名がついているようだ。のぼりのきつい岩場に点々と小さく白い花が咲いていると癒される。花びらが10枚あるように見えるが、1枚に深い切れ込みがあるためで、実際の花弁は5枚なのだそうだ。聖岳の頂上直下の登山道脇。

「キバナシャクナゲ」はツツジ科の低木。高山植物で、ハクサンやアズマとシャクナゲを代表する両タイプより更に高い場所に自生。奥聖岳への稜線上でミニお花畑を構成している辺り。葉の高さは周辺のツガザクラとほぼ同じで地を這うような位置。花の部分だけ飛び出していた。背丈が10センチ弱。小さい上に“シャクナゲに似ているが、草にも見える”ので名前が判らなかった。実は、お花畑の中の離れた場所にあり入り込めず、倍率の高いカメラを持つO氏に写真を依頼した。まだ見たことの無い“チョウノスケソウ”だったらもったいないと思った。関東の山で見たキバナシャクナゲはもう少し背が高かった。調べて見ると木の背丈は3センチの超小型から40センチほどまで幅があるようだ。

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