啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「お月見」

2021-09-22 09:56:42 | 庭の花木
「シュウメイギク」 キンポウゲ科
 昨夜、楽しみにしていた中秋の名月は、残念ながら雲間に見え隠れして、冴えた美しいその姿を愛でることが出来なかった。秋の月が美しさを増すのは、澄んだ空気、加えてススキのような秋草、また闇夜の中での虫の音、涼やかな風、それら秋の趣の中で、鏡のように月が冴えるのではないだろうか。
 月見の風習は唐から伝えられ、平安時代は今とは少し違っていたようだ。月には力があるけれど恐れもあり、直視することはせず、いにしえの都人は池に映った月を愛でていたそうな。時代が移り、武士や町人にもその風習は広がり、供え物をして月の力をいただいたり、敬意をはらったりしたという。「月々に月みる月は多けれど 月みる月はこの月の月」と言って、中秋の満月は特にもてはやされていたという。コロナ禍で行動が制限され、気持ちも沈みがちになるが、名月を愛でる心のゆとりは持ち続けたいと思う。今朝4時ころのお月様、とても美しくしばらく見惚れてしまいました。

香港の知人から月餅が送られてきたというので、友人が「おすそ分けです」と届けてくれたそのお菓子は、「陳皮紅豆月餅」。美味しくいただきました。

 いったい誰が名を付けたのか、美しい名前のシュウメイギク(秋明菊)。人家の庭でピンク色や白花の姿の良い個体は良く目立つ。菊を思わせる姿からその名が付いたようだが、菊ではない。京都の貴船山に多いことから「貴船菊」の名も。
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