啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「フユノハナワラビ」

2016-12-01 10:36:48 | 山野草
 「フユノハナワラビ」 ハナヤスリ科
 もう12月。あっという間に、1年は過ぎてゆく。すでに、菊の花も盛りを過ぎて、寒い冬の足音が聞こえている。ハクレンの大きな葉も、ほとんど落ちてしまい、リビングには暖かい日差しがそそいでいる。
 フユノハナワラビという植物を知ったのは、数年前。散歩中、林がひらけた草地の、日当たりの良い場所で、ニョキニョキたくさんの、見たこともないユニークな草を発見。あまりに不思議な姿に、二人とも興味津々。当時、夫は、毎日草花のブログをアップしていたので、花の少ないこの時季は、だいぶ苦労していたのではないかと、今の私ならよく理解できる。従って、個体に出会った時は、よほどうれしかったに違いない。何しろ、初めて見たのだから。
 全国に分布する多年草。秋から春にかけて生育。初冬に開花。草丈20cm程度。ネットの書き込みによれば、光合成を行うための栄養葉と胞子をつけて散布するための胞子葉という2種類の葉をつけるのが特徴で、この胞子が、あたかも花の穂を連想させるので、フユノハナワラビ(冬の花蕨)と命名されたという。小さなツブツブが、まるで葡萄のよう。自宅で、茶花として育てたこともあったが、土や気温などが影響したのか、うまくゆかなかった。
コメント
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