啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「オオイヌノフグリ」

2016-02-06 11:29:09 | 山野草
 「オオイヌノフグリ」  ゴマノハグサ科
 ♪ “ 春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 うたは思えど・・・・・・” 早春賦の詩の如く、朝は風も冷たく、だいぶ冷え込む。しかし、晴れさえすれば、昼間の陽だまりは暖かい。絶好の散歩日和。あぜ道では、目が覚めるほど鮮やかな、コバルトブルーの小花。そう、オオイヌノフグリだ。当ブログにも、この時期には、何度か登場している。フグリとは、フグリ以外のなにものではなく、可憐な花からは全く想像できない。しかし、名前のインパクトが強く、記憶に残る植物名。植物の名は、その花の形、葉の形、果実の形など、何かにたとえて、つけられるようだ。その語源を知ると、大方は得心し、名前を覚えるのだ、いっときは。年齢のせいにはしたくないが、残念ながら、すぐに忘れてしまう植物名も多い。しかし、オオイヌノフグリは別。個体の語源は、果実の形が、犬の陰嚢に似ていることからの命名。確かに、よく似ているけれど・・・、命名者の牧野富太郎センセイッ、他に、たとえるものがなったのですか? あまりにも、お花がかわいそうですぅ。
 朝開いて、夕方には閉じる一日花。ネモフィラのブルーにも似ているが、それよりは鮮やかなコバルトブルー。別名、ホシノヒトミ、ヒョウタングサとも言うそうだが、当方、オオイヌノフグリ以外、きいたことがない。