「フキノトウ 」 (蕗のトウ) キク科
もう、10cmくらい伸びているだろうか。あちこちの麦畑では、麦を踏み固める作業をしている。昔は家族総出で、北風の吹くなか、黙々と、しかも横歩きになり、麦踏をしたものだが、今は耕運機のようなものに、ローラーを取り付けて、エンジンの音も勇ましく、一気に踏み固めてゆく。この麦踏み、冬の間の霜などで土がゆるみ、根が浮いているのを抑え、根を強くするためだ。麦は踏まれて強くなるというが、人はどうだろう・・・。
枯れた落ち葉を突き破って、顔を出してはじめたフキノトウ。日当たりの良い畑に、浅緑色が「春だよ~」と告げているようだ。窓越しに入ってくる日差しに、少しづつ春の明るさを感じるこの頃だ。フキノトウといえば、あの独特のほろ苦さと風味は絶品。子供の頃は見向きもしなかったが、今は大好物。小さな花が、蕾状態で集まっている頃に、根ぎわからとり調理する。若いものほど苦味が少なく、香りも強く美味しい。天ぷらやフキ味噌もいいが、伸びたフキノトウも葉を取り除き、茎の部分をあく抜きし、煮つけ、炒めものとしても美味しい。また、醤油と砂糖のきゃらぶきは保存食になり重宝する。因みに、フキ味噌は夫の得意料理で、私には同じ味が出せないでいる。
もう、10cmくらい伸びているだろうか。あちこちの麦畑では、麦を踏み固める作業をしている。昔は家族総出で、北風の吹くなか、黙々と、しかも横歩きになり、麦踏をしたものだが、今は耕運機のようなものに、ローラーを取り付けて、エンジンの音も勇ましく、一気に踏み固めてゆく。この麦踏み、冬の間の霜などで土がゆるみ、根が浮いているのを抑え、根を強くするためだ。麦は踏まれて強くなるというが、人はどうだろう・・・。
枯れた落ち葉を突き破って、顔を出してはじめたフキノトウ。日当たりの良い畑に、浅緑色が「春だよ~」と告げているようだ。窓越しに入ってくる日差しに、少しづつ春の明るさを感じるこの頃だ。フキノトウといえば、あの独特のほろ苦さと風味は絶品。子供の頃は見向きもしなかったが、今は大好物。小さな花が、蕾状態で集まっている頃に、根ぎわからとり調理する。若いものほど苦味が少なく、香りも強く美味しい。天ぷらやフキ味噌もいいが、伸びたフキノトウも葉を取り除き、茎の部分をあく抜きし、煮つけ、炒めものとしても美味しい。また、醤油と砂糖のきゃらぶきは保存食になり重宝する。因みに、フキ味噌は夫の得意料理で、私には同じ味が出せないでいる。