啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「赤とんぼ」

2014-12-03 11:36:11 | その他
 今日も、透きとおるような青空。気持ちの良い天気だ。朝から散歩。藤岡運動公園の一部にだるま池がある。この池は、水田へのかんがい用水としてつくられた農業用のため池だ。11月下旬の頃、ため池の柵の一点に目が釘づけ。何と、カワセミがジッと水面を見つめている。暫くするとサッと飛び立ち、魚をダイビングキャッチ。ほんの一瞬の出来事。鳥の宝石と呼ばれるカワセミ。太陽の光に反射してコバルトブルーの背が美しかった。カメラにおさめられず残念!
 同じ柵に止まっていたのが、赤とんぼ。童謡「夕焼け小焼けの赤とんぼ・・・・・」。故郷や里山の風景を思い描く一曲だ。赤とんぼは、一般的にアキアカネをさす。とんぼといえば、秋という印象だが、実際には梅雨の頃に出てくるそうだ。卵は、水田などの中で冬を越し、春になるとヤゴが育ち、成虫になったら山をめざし飛び立つ。確かに、山でとんぼの群れを見たことがあった。小さな身体で、こんな高い山までよく飛んできたものだ、と感動したことを思い出す。まだ、オレンジ色した身体で夏を過ごし、平地に戻ってくる秋には、体力をつけ真っ赤なとんぼに変身。そして、稲刈りの終わった水田の水溜りなどに産卵。12月上旬には命を閉じるという。とんぼが、何故山に登るのか不思議だが、高い山で出会うとその逞しさに、心動かされる。