啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「お茶の花」

2014-12-10 13:40:27 | その他
「茶」 ツバキ科
 花は10月~11月頃咲くのだが、時季外れの花がいくつか咲いていた。霜が降り、茶の果実も、今では種が入った、あの独特な形のふくらみがない。花は白く、径は3cm位。ほとんどが下向きに咲いている。カメラにおさめるには、自分が仰向きになりながらシャッター切るので、この光景を見ている人は「ヘンなおばさん!」っていう雰囲気だ。葉は枝に互生。長楕円形で、縁には細かいギザギザがある。葉質は硬く、表面にはツヤがある。そして、この葉こそが、まさに お茶っ葉だ。お茶にもいろいろ種類があるが、例えば抹茶ができるまでを考えてみると・・・
 葉の柔らかな新芽が出始めると、ムシロ、ヨシズ、ワラなどで一定期間覆い、日光の量を調節しながら生育。この作業をすることで、光合成を抑え、葉にうまみや甘みが蓄えられる。八十八夜を過ぎるころから茶摘みが始まる。葉はすぐに蒸して揉まずに乾燥させ茎や葉脈を除き、葉の部分だけ残し、、約5ミリに裁断。そして、半年ほど寝かせると旨みが増すという。さらに、茶臼で挽いて粉末状に仕上げる。茶臼1台が、1時間で挽ける量は、わずか40g位だ、と書物には書かれていた。
 私のお気に入りは、八女のお茶。緑茶にしても抹茶にしても、八女茶はまろやかで美味しいと個人的には思っている。