啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「湯ノ丸山」と「烏帽子岳」

2012-09-21 10:18:00 | 登山

谷川縦走に私のミスで参加できなかったことが未だ重く心に残っている。そろそろ次の行動をとらないと・・と思い「どこでも良いから歩こう」と候補を探した。鈴ヶ岳、尾瀬沼etc・・(イ)高速料金が余りかからず(ロ)適当な高度があり(ハ)ある程度歩き甲斐があり(ニ)できれば花が咲いているーー湯の丸山にした。烏帽子を回るか、角間を回るかは気分しだい。途中、碓氷峠では雨雲が厚く、天候を心配したが、湯の丸高原は上々の天気だった。毎年1回は歩くところだけに、地図も必要ないほど良く知った場所だが、この時期は初めて。

「湯ノ丸山」(2101M)は長野県東部の東御市の北、群馬県の嬬恋村の南西。レンゲツツジの大群落が有名な湯の丸高原、湯の丸スキー場などがある。東御市と嬬恋村(鹿沢温泉など)を結ぶ県道の地蔵峠が登山口。売店前の駐車場(スキー場の?)に車を止めてスタート。この山は登り始めて、山頂まで行けなかった初めての山でもある。友人と約束をし、台風が接近しているのは知っていたが「駄目なら引き返して温泉」という軽い気持ちでスタート。ツツジ平のあたりで引き返した記憶がある。

スキー場のリフト沿いに登る。夏場は牧場になっている。ツツジの頃には色々な花が咲いているがもうイタドリの花が残る程度。ツツジ平の周辺ではエゾリンドウやヤマハハコなど豊かな植生の名残りが感じられた。天気も良く70分で山頂到着。雲の間から嬬恋村方面が展望できた。いつも人の多い山だが、誰一人いないのも良い。北峰に寄り、そのまま烏帽子岳を目指した。角間山方面は昨年歩いている。



「烏帽子岳」(2066M)は湯の丸の北西に深い谷を隔てて並ぶ山。湯の丸から、ガレた急坂を25分ほど下ると地蔵峠方面と分ける道のある鞍部。標高差で200Mぐらい下がっただろうか。もったいない。ここから、烏帽子岳に向けてだらだらと登る。夏だったらコマクサを初め多様な植物が楽しめる。自生しているコマクサ、イワインチン、ミヤマハンショウヅル、ヤマラッキョウなどこの山で初めて見た種も多い。花の季節は終わっていたが、名残りはいっぱい残っていた。ガンコウラン、コケモモ、シラタマノキやブルーベリーなど木の実もいっぱい実っていた。山頂では東京の高校生の一団に静寂を奪われてしまったが、味噌汁・コーヒー付きの昼食を堪能できた。
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