啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

浅間山の外輪山「黒斑山」(2404M)と「蛇骨岳」(2366M)

2012-09-10 09:42:08 | 登山

何回か連絡を取り合ったが、お互いに都合が付かず久し振りとなった知人との山行。行き先を黒斑山と決めたのは2日前。暑いので“ある程度標高が高く、適度な手応えのある山”。アプローチに車で何時間のかかるのは考えモノ。と、言うことで浅間山の外輪山の黒斑山に決めた。今回で3回目となるが、もう大分前のことで記憶も確かでない。単独で歩いた山では2番目だったような気がする。浅間山が微かに見える程度の曇り空だった。2回目は会社の友人と・・。真近でニホンカモシカに見つめられた記憶が残っている。

「黒斑山」(2404M)は浅間山の西北にあり、標高差で推定300メートルほどU字型に深く掘れ込んだ湯の平高原を挟んで対峙する外輪山。深い崖下に見下ろす湯の平の緑、山頂に向け上部は草一本生えていないようなガレまくった山頂が荒々しく、噴煙を吐く浅間山が壮大な景観を演出している。私の写真技術で雄大な景観は表現できそうにない。


車坂峠の登山口から登りは中コースで黒斑山頂経由で蛇骨岳まで行き、トーミの頭ー槍の鞘ーシェルター(噴火時の避難所)の表コースで降りるコースに決める。高峰高原一帯は、植物分布の豊富なエリアを構成しているが、黒斑へのコースも夏の花の名残りとリンドウやアキノキリンソウなど混じり、植生の豊かさを感じさせられる。ノンビリと景色を楽しみながら登ると、表コースと合流する尾根に着いた。雄大な浅間山と切れ落ちた崖の下に湯の平の高原がひろがる。

急なガレた登山道を上がると大きな岩がピークのトーミの頭。蛇骨岳から仙人岳など外輪山が連なっている。ホシガラスの賑やかな鳴き声に押されながら25分ほどで黒斑山の山頂に着いた。人が多く混雑しているので、蛇骨岳を目指す。

途中には「クロマメノキ」や「ブルーベリーの原種のような木」の実が熟しており、つまみながら歩く。コケモモはまだ未熟。シラタマノキも白い実をつけている。小さなアップダウンを繰り返し約30分。岩がピークとなっている蛇骨岳に付いた。北側には薄く雲がかかっていたが、嬬恋のキャベツ畑や集落か広がっていた。コーヒー無しの昼食でノンビリとしたあと下山した。