啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「チョウジギク」と「ゲンノショウコ」

2012-09-12 08:34:36 | 山野草

昨夕は雷鳴と猛烈な雨。日照り続きだったので嬉しいが、なんだか不気味な降り方に思えた。“夕立ではなく、熱帯地方のスコールのような降り方。利根川水系の取水制限が出たが、当地でも「節水への協力要請のメール」が市から届いた。届いた途端の土砂降り・・・。昨日午前中に、ダイコンやカキナなど種を蒔いた。夕方になったら寒冷紗(野菜を虫の食害、温度の変化や風などから守るため、トンネル状に畝を覆うもの)を掛けようと思っていたが、処置する前に大荒れの状態。“蒔いた種が流されていなければ良いが・・・。

「チョウジギク」はキク科ウサギギク科の多年草。尾瀬ヶ原の見晴~赤田代に向かう木道沿いに小群生していた。花茎が白い綿毛のようなもので覆われており、花の部分よりこちらの方が目立つ。やや薄気味悪いが、初めて見る種でだったので喜んだ。

花期は8-10月。キク科であることを連想させる花の部分は径で1センチ弱、長さが1・5-2センチ。ただし、キク科らしい舌状花は無い。茎の先に白い毛の生えた独特の花柄を出し6-9個の花を咲かせる。よく見ると茎にも縮れ毛が密生している。キク科であり香料を採る「チョウジ」の花の形に煮ているのでこの名が付いたと言う。

「ゲンノショウコ」はフウロソウ科フウロソウ属の多年草。尾瀬ヶ原の見晴で水場となっている脇に咲いていた。薬草として知られた植物で「実際に(胃腸に)効く証拠」と言うことで名が付いているのだそうだ。イシャイラズの別名もあるそうだ。効用は消化器系から冷え性まで多彩。

花期は7-10月と幅があるようだ。草丈は20センチほどだったが、40センチぐらいまで伸びるという。葉は手形に切れ込みがあり、葉の脇から出す花柄の先に2個の花を咲かせる。花弁は5枚で、花径は1センチほど。花の色が赤紫のものと、白く見えるタイプがある。上高地では赤い花が多く、白花も混ざっていた。概して西日本が赤紫で、東が白っぽいという。

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