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啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「破風岳」から「土鍋山」

2011-09-14 08:46:05 | 低山歩き

今年中に行きたかった山に日光の「太郎山」、原三角側点がある西上州「白髪岩」、アルプス級の山、至仏山などがあったが、戸隠山を残して実現した。登りたい山は、私でも行けるアルプスの山、植物が豊富な東北の山々、知床や大雪の山々など一杯ある。山歩きの魅力に気付くのが遅すぎたが、少しでも実現していきたいものだ。

「破風岳」(1999メートル)は万座温泉の西、長野県との県境にある。今年登りたかった山のほとつ。隣に連なる「土鍋山」(2000メートル)があり、新世紀を迎える年には“ミレニアムの山”として、少しだけ脚光を集めたようだが、群馬県内でもそれほどメジャーな山ではない。万座スキー場の朝日山ゲレンデ最上部からこの山が見え、いつか登りたいと思っていた。

万座温泉プリンスホテルのところから万座道路を西に。万座にはスキーで毎年行くが、こんな立派な道路があるとは知らなかった。長野県の須坂市方面と結んでいるという。舗装道路の終点が毛無峠。南側には小串硫黄鉱山跡、北側の深い谷のはるか彼方に微かに須坂市方面?の家並みが望める。西側正面に破風岳がどっしりと構えており、Z字状に登山道が望める。

登山道には背の低いシラネニンジン、アキノキリンソウなど残っているが、花の季節は終わった感じ。リンドウは山頂までいっぱい咲いていたが、やや雲が多く花は開いていない。歩き出して30分、ガイド本の時間より10分早く山頂に着いた。草津白根や万座温泉方面、浅間隠山方面の山々など大展望。急峻な谷底の彼方にはかすかに長野県の家並みが望めた。

「土鍋山」への道の方が大変。前夜雨が降ったようで足元が悪い。15分ほど下り、分岐点から30分弱登り返すと山頂になる。“遭難多発地帯”の標示や登山道を覆い隠す背丈ほどもある熊笹が不気味。あまり人が歩いていないようだ。胸から下がびしょ濡れとなってしまった。誰一人いない山頂は快適。展望は東、南側だけだが万座、草津方面に雄大。味噌汁からコーヒーまでのフルコースで1時間近くを過ごしてしまった。
写真は土鍋山の山頂


小串硫黄鉱山跡の彼方に浅間隠し山が端正な姿を見せていた。

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「三国山」

2011-09-10 07:49:57 | 低山歩き

陽射しは強いが沢から吹き上がってくる風は爽やかだ。登山道脇のナナカマドの実が赤く色づいていた。上州と越後を結ぶ三国街道は奈良から平安時代に駆けて開かれた。ウィキペディアに出典不明の断り書きがあったが、面白い書き込みがあった。田中角栄元総理が選挙民に行った演説として“三国峠を削って雲が流れるようにすれば、雪は降らなくなる。削った土地で佐渡海峡を埋めれば島と地続きになる”。峠には祠があり、峠を越した著名人の名が碑に刻まれていた。上杉謙信や河井継之助など武将、歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻・・など。

「三国山」(1636メートル)は国道17号線、三国トンネルの北側、真上にある。トンネル入り口の群馬、新潟両方に登山口があるが今回は群馬側から登った。高校時代からの友人が一緒。大雨の形跡がくっきりと残っており、登山道は石がごろごろしており歩きにくい。古い三国街道と登山道が交差するところが三国峠。ここで一服。

峠からは上りがきつくなるが整備された木道となる。7月に来れば途中の草原でニッコウキスゲの群落と苗場山方面の大展望が楽しめるのだが、今では種がついた枯れた花茎が残るだけ。ヤマハハコ、ウメバチソウ、イワインチンなどが咲き、リンドウは未だ蕾だった。

山頂まで、ユッタリノンビリと歩く。汗をかくが沢からの冷気が清々しい。深い谷を越えて、上州三峰山や子持山などの遠望も見事。山頂は広くないが、後から着いた二人との4人だけ。お湯を沸かして味噌汁を作りゆっくりと昼飯をいただいた。
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「至仏山」

2011-08-25 09:00:13 | 低山歩き

10年ほど前、山歩きを始めて間もなくの頃に登った至仏山。最っと早い時期に訪ねるはずだったが、悪天候や来客などで実現しなかった。昨日(24日)、尾瀬は“曇天ながら雨が降らない”という予報を信じて強行。私には珍しく、登山口(鳩待峠)から泥除け装備でスタート。ところが、快晴に近い好天気に恵まれ大展望をゲット。夏の花の季節は終わりかけていたが“花の百名山”らしく尾根沿いを飾っていた。期待??していた泥んこ道も、4年ほど前に笠ヶ岳に登った時と比べ大幅に改善され、歩きやすい。オゼソウは来年の楽しみとしよう。

「至仏山」(2228メートル)は尾瀬ヶ原の西端にある。鳩待峠から直接登るコース(4・5キロ)を行った。駐車料が2500円と高いが、鳩待峠まで車で入れたのは嬉しかった。樹林帯を歩くが緩やかな登りで冷気が清々しい。最初に南側に上州武尊など遠望が開ける辺りは、笹の根と谷側への傾斜、泥で悩んだ記憶があるが、木道が整備され歩きやすくなっていた。

一気に樹林帯を越すとオヤマ沢田代、笹ヶ岳への分岐を分ける。快調だ。草原にはヒメシャジン、イワショウブ、コウキンカなどまだまだ夏の花が残っている。アキノキリンソウが咲き乱れるが、リンドウは未だ蕾のままだった。言葉を交わす人のほとんどが、想定以上の好天にラッキーを叫んでいた。

「小至仏山」(2162メートル)は写真を撮って通過。
         

シャジンやウメバチソウ、名前の判らない珍しい花など咲く岩だらけの尾根を30分ほど歩くと頂上に着いた。360度の展望。越後三山、日光白根、燧ケ岳や平ヶ岳など美しい姿。次第に人が増えてきたのには平行したが、片隅に陣取り、インスタントの味噌汁を沸かし昼食。コーヒーを入れて一時間近く休んでしまった。


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「榛名富士」と「ウバユリ」

2011-08-23 09:18:57 | 低山歩き

何だか、山に行きたくてもいけない日が続いている。どこでも良いから“歩いてこよう”と思い立ったのが榛名富士。群馬に来て初めての年。部活の合宿で榛名湖畔に泊まった。朝飯前に1年生は“榛名富士往復”を命令された。戻った時に「遅い」と怒られ、朝食抜きは何とか免れたが、おかずの卵を召し上げられた記憶がある。山頂の様子など全く覚えていない。8月上旬の暑い日に登って見た。

「榛名富士」(1391メートル)は榛名湖畔にありロープウェイ駅の近く、ビジターセンター?の辺りに登山口がある。登山といっても、表記された歩行時間が山頂まで40分のミニコース。暑さを心配したが樹林の中を歩くので、想定していたほどではなかった。ただ、結構な急登が続き、汗は吹き出して来る。歩き始めた辺りにヤマボウシの木があり、未だ緑色だが実がついていたのが新鮮だった程度で、植物も殆ど見られない単調なのぼり。山頂手前にはロープウェイ駅があり、その先に立派な祠があった。展望は期待したほどでもなかった。

「ウバユリ」はユリ科の多年草。榛名湖周辺の遊歩道は手入れが行き届いていた。登山口に入り口も草が刈り払われていたが、写真のウバユリは残されていた。ウバユリは関東以西に多く、図体の大きいオオウバユリは中部以北に自生するという。写真はウバユリだと思うが・・・。

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赤城「荒山」と「コメツツジ」

2011-08-07 08:02:59 | 低山歩き

朝、目を覚ますと曇り空。日中少し回復するが夕方には夕立。妙な天気が続いている。先月末に、天候が悪く至仏山に行きそびれてから、山を歩いていない。雨を覚悟で赤城の荒山に登ってみた。オトギリソウやニガナがポツポツと咲くだけで花は無し。山頂に近付くとコメツツジが残っていた。汗まみれとなったが、体重2キロ減の成果があった。

「荒山」(1572メートル)は赤城山塊の南側にあり、鞍部の荒山高原を介し南の鍋割山(1332メートル)と対峙する。赤城に上る県道の中腹にある姫百合駐車場(約1000メートル)を登山口に、荒山高原まで約30分ほど。高原から北に45分ほど上ったところに山頂がある。ファミリー向けコース。標高で200メートルほど低い鍋割山は広大な展望があり人気が有るが、荒山は殆ど展望がきかず、人気も無いようだ。雲の中で展望の取れない当日も、結構歩いている人がいたが荒山に行く人は私だけだった。

“赤城はツツジの山”でもある。赤、白のヤシオツツジ。群落が広がるレンゲツツジからヤマツツジまで多彩。もう、ツツジのシーズンは終わったと思っていたが、小さな白い花をつける「ヤマツツジ」が残っていた。花径は5ミリ以下の小さな白い花が印象的。“蕾が米粒に似ている”“小さな白い花から米粒”と、名のつけ方の説明が微妙に違っているのがあった。もちろん、ツツジ科の落葉低木。

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那須「茶臼岳」

2011-07-23 09:07:18 | 低山歩き

ロープウェイで9合目まで行き、山頂までの歩行時間は40分ほど。那須岳の主峰「茶臼岳」には様々なアプローチがあるが、一番軟弱なルートで歩いてきた。那須岳という山頂はなく、茶臼岳や最高峰の三本槍(1917メートル)、朝日岳(1896メートル)など5山の総称を指している。関東の最北端に位置し、朝日岳は福島県と接している。

「茶臼岳」(1915メートル)は活火山で、山頂中央の旧火口は静かだが、外側から数箇所で噴煙を上げている。山頂から東~南に広がるはずの関東平野は雲海に隠れている。北側の福島県側から西側にかけての展望は雄大。100名山にふさわしい格を持っている。

110人ほど乗れる関東では最大とか言うロープウェイ駅を降りて歩き出す。森林限界を越えたのではなく、活火山だけに植物は何も無くイタドリがところどころにある程度でザレ場の連続。本格装備の人から軽装の人まで色々混じっている。夏休みに入って、林間学校の小学生の一団が登っており、これには閉口するが仕方が無い。喧騒のなかで頂上に着いた。5-6分で頂上火口を一周できる。同行者1名にまだ余裕が残っていそうに見えたので“隣の峯までもう少し歩こうか”と提案したが、軽く一蹴されてしまった。



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「聖岳」に登ってきた

2011-07-19 09:08:24 | 低山歩き

17,18日の2日間で、南アルプス「聖岳」(3013メートル)に登ってきた。学生時代の友人に連れて行ってもらったもので、山小屋泊はこれが2回目。“低山歩き中心の私が行けて、本人達もある程度楽しめる山”に登ることに加え、旧交を温めると言うのが年1回の山行コンセプト。

便ヶ島(たよりがしま、1100メートル))→西沢度→苔平→薊畑分岐2400メートル)→聖平小屋(泊)→薊畑→小聖(2662メートル)→聖岳(3013メートル)→奥聖岳(2982メートル)を往復すると言うコース。初日の山小屋までだけで、急登の連続が6時間近い。2日目はプラスマイナスの標高差合計で約3000メートルの私にとっては“過酷”なコース。

岐阜の2人、愛知1人、群馬1人が飯田IC出口に午前7時頃集合。喬木村から矢筈トンネル、上村をて便ヶ島の登山口まで1時間半弱。8時半頃に木材運搬の森林鉄道沿いにスタート。西沢渡には名物の渡渉場があり、総重量150キログラムの“ワイヤーロープウェイ”がある。今でも、増水時には使うのだろうが、幸いにも?当日は橋を歩けた。ここからは、樹林帯を尾根沿いにひたすら急登。とにかく登るだけ。汗だらけになってしまった。帰路に感じたのは“よくもこんな坂を登れたもの”だった。

5時間半ほど急登を続け、稜線に出たところが薊畑で聖岳への分岐点(2400メートル)。聖平小屋(2200メートル)までは30分弱下る。午後2時半頃に到着した。山小屋は超満員で余り語りたくない光景。冷えたビールが最高だった。


翌日は午前4時に起床。食事をして5時20分に小屋発。薊畑から再び急登。台風の影響も殆ど無く、冷気が清々しい。小聖岳で展望を楽しみ、一段と斜度を急にしたガレ場をひたすらジグザグに登っていく。意外と快調に高度を稼ぐ。小屋から2時間半ほどで山頂に着いた。快晴ではないが、雲をかぶった富士山から北アルプスなど展望できた。予定より余裕があり、奥聖岳まで往復。下山を開始する頃には北側から雲がかかり始めていた。

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「湯の丸山」から「烏帽子岳」へ

2011-07-12 08:36:48 | 低山歩き

あと六日後に迫った南アルプス「聖岳」への登山。友人達に迷惑をかけないようにと足慣らしをしてきたが、その最終版が今回の山行。暑さとここ1週間の運動不足?からか、かなり疲れ、時間もかかってしまった。大丈夫?レンゲツツジの大群落辺りでは、ハクサンフウロぐらいしか咲いておらず“少し早かったかな?”と思ったが、稜線に上がるとハクサンチドリやハンショウヅル、ハクサンシャクナゲなど期待通りの”花山”となっていた。

「湯の丸山」(2099メートル)は群馬と長野の県境にある。登山口とした地蔵峠(湯の丸スキー場)から80分ほどで山頂に着く。登りやすい山。ゲレンデ(夏は牧場)をリフト伝いに上がるが、見た目以上に上りがきつく、汗が吹出してくる。花もクローバーぐらいしか見当たらない。ツツジの大群落(ツツジ平)はシーズンが終わり、人の気配が無かった。

岩混じりの急登に入る。ハクサンシャクナゲやコケモモ、クロマメノキなどポツポツと咲いている。昨年来たとき(湯の丸→角間山)より花の種類が少ないような気がする。写真を撮ったり、汗をぬぐったりで止まる時間が多い。何だか調子が出ない。2人に追い抜かれてしまった。北峰(写真)までの所用時間は薬1位時間30分。ガイド本より10分後れ。

「烏帽子岳」(2066メートル)を目指す。石ころだらけの急坂を標高差で3百メートルほど下り鞍部へ。また同じ高さを登り返す。こちらも急坂だが、石が少ないだけに登りやすい。写真を撮りながらゆっくりと歩いて、ガイド本通りの50分で山頂。こちらはグンナイフウロ、テガタチドリにハクサンチドリ、ニシキウツギからコマクサ、ハンショウヅルまで尾根沿いに咲き揃っていた。

烏帽子岳から上田市方面
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日光「太郎山」

2011-06-29 09:48:30 | 低山歩き

自由な時間がたっぷりあるだけに、梅雨の今に時期は“晴れたら登る”のが私のやり方。昨日は微妙な天気だったが、7月下旬の聖岳登山に向けた足慣らしと、雨が降ったら雨具装着の勉強と割り切った。大分前の話だが、友人とこの山に登る計画で出掛け、志津側から登る予定だったが、登山口が見つからず断念したことがある。今回は山王帽子山経由で出掛けた。

「太郎山」(2367メートル)は日光の男体山の北側にある山。戦場ヶ原の北東にある光徳から、志津林道を経由するコース、奥鬼怒林道の山王峠付近から入るコースがある(この中間を行くハガタテ道は閉鎖中)。前回の失敗もあるので、歩行時間は片道1時間程度長くなるが、展望が良さそうな山王峠付近から登った。

太郎山の案内板から登山道に入る。いきなり急登が続き、カラマツ?など針葉樹林に囲まれ、展望も熊笹以外の植物もゼロ。先行していた4人のグループを抜く。45分で「山王帽子山」(2077メートル)。写真を撮り、水分を補給してスタート。今度は急な下りが続き、帰りの登り返しが思いやられる。


「小太郎山」(2328メートル)に近付くとシャクナゲの花が登山道に落ちていた。コイワカガミも多い。小太郎山への登りもかなり厳しかった。ミヤマキンバイ(?)の黄色い花が満開。太郎山の山頂が目の前に近付いてきた。


小太郎(太郎山西峰)から尾根道に入る。南側が絶壁でドキッとするヤセ尾根もあった。この辺には名前の知らない白い花やミヤマカタバミ、コケモモ、ヒメイチゲなど花がいっぱい咲いていた。ゆっくりと時間をかけ、写真を撮りながら山頂へ。3時間5分で到着。山地図の想定時間より25分早かった。今日は快調だった。

山頂ではやや雲があったが、日光白根山の勇姿、南の男体山や戦場ヶ原、東の大(小)真名子山、北の燧ケ岳など展望もとれた。岩陰でランチとコーヒータイムにゆっくりと約1時間。急に湧き上がってきた雲に促されるように山頂を後にした。




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「武尊山」

2011-06-23 09:01:37 | 低山歩き

久し振りの長時間の山歩き。ガイド本の歩行予定時間をかなりオーバーしてしまった。梅雨の合間の好天にタイミングを取ったが、残雪歩き、雪解け水と泥道に悩まされた。山頂からの大展望は圧巻。昼飯・コーヒータイムの予定時間を大幅にオーバーしてしまった。

上州「武尊山」(2158メートル)は高さは無いが日本100名山に数えられる名山。沼田市から日光方面に抜けるR120号線を利根村で武尊牧場方面に左折。武尊牧場スキー場の駐車場からスタートする。3合平までの一時間も歩く予定だったが、目の前で動くリフトに目が眩み800円の片道切符を買ってしまった。

レンゲツツジの咲き乱れ白樺が見事な3合平で標高は1400メートルほど。ベニバナイチヤクソウ、マイズルソウ、エンレイソウ、ツクバネソウなど花が豊かなハイキング道から歩き出す。本格的な登山道となる避難小屋まで緩やかな登りで約1時間。ここからが大変だった。前日までの雨に雪融けが重なって、登山道は泥田の状態。ある程度は想定して靴も古いのに変えていたが、泥だらけになるのが耐えられずまともに歩けない。

ゼビオス岳から中ノ岳直下の鎖場辺りまでは残雪も残り最悪だった。鎖場の急登は好天だっただけに乾いており難なくクリア。上りきるとかなりの残雪。残雪の上を本格的に歩くのは初めて。友人から頂いた“軽アイゼン”は持参したが、試着はしているが本番でつけたことは無かった。すれ違った人に聞くと「つけなくても行けますよ」にほっと一息。

日光白根、皇海から赤城まで山々の遠景が凄い。雪の上を小足でゆっくりと歩く。笹清水で喉を潤し、急な雪道を登ると日本武尊の石像。間もなく360度見渡せる頂上に着いた。至仏、燧ケ岳や平ヶ岳から谷川連山、巻機山など越後の山々、赤城方面などさえぎるものがない。富士山は展望できなかった。

展望に見とれ、美味しいおにぎりを食べ、コーヒーまで煎れてまったり。予定時間を大幅にオーバーしてしまった。帰りには少し余裕も出た。上りでは気付かなかったが、鎖場の下でシラネアオイの小群落を発見した。

ガイド本には歩行時間で「7時間40分」となっていた。駐車場から3合平までリフトに乗った。その分を差し引くとかなりオーバーしていた。まあ、いいか・・・・。

手前の笠ヶ岳、至仏山とそのおくの平ヶ岳など尾瀬方面。

山頂近くの日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の石像と遠景
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