今年中に行きたかった山に日光の「太郎山」、原三角側点がある西上州「白髪岩」、アルプス級の山、至仏山などがあったが、戸隠山を残して実現した。登りたい山は、私でも行けるアルプスの山、植物が豊富な東北の山々、知床や大雪の山々など一杯ある。山歩きの魅力に気付くのが遅すぎたが、少しでも実現していきたいものだ。
「破風岳」(1999メートル)は万座温泉の西、長野県との県境にある。今年登りたかった山のほとつ。隣に連なる「土鍋山」(2000メートル)があり、新世紀を迎える年には“ミレニアムの山”として、少しだけ脚光を集めたようだが、群馬県内でもそれほどメジャーな山ではない。万座スキー場の朝日山ゲレンデ最上部からこの山が見え、いつか登りたいと思っていた。
万座温泉プリンスホテルのところから万座道路を西に。万座にはスキーで毎年行くが、こんな立派な道路があるとは知らなかった。長野県の須坂市方面と結んでいるという。舗装道路の終点が毛無峠。南側には小串硫黄鉱山跡、北側の深い谷のはるか彼方に微かに須坂市方面?の家並みが望める。西側正面に破風岳がどっしりと構えており、Z字状に登山道が望める。
登山道には背の低いシラネニンジン、アキノキリンソウなど残っているが、花の季節は終わった感じ。リンドウは山頂までいっぱい咲いていたが、やや雲が多く花は開いていない。歩き出して30分、ガイド本の時間より10分早く山頂に着いた。草津白根や万座温泉方面、浅間隠山方面の山々など大展望。急峻な谷底の彼方にはかすかに長野県の家並みが望めた。
「土鍋山」への道の方が大変。前夜雨が降ったようで足元が悪い。15分ほど下り、分岐点から30分弱登り返すと山頂になる。“遭難多発地帯”の標示や登山道を覆い隠す背丈ほどもある熊笹が不気味。あまり人が歩いていないようだ。胸から下がびしょ濡れとなってしまった。誰一人いない山頂は快適。展望は東、南側だけだが万座、草津方面に雄大。味噌汁からコーヒーまでのフルコースで1時間近くを過ごしてしまった。
写真は土鍋山の山頂
小串硫黄鉱山跡の彼方に浅間隠し山が端正な姿を見せていた。
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