気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

日航機墜落事故から21年

2006年08月12日 20時30分21秒 | 日々の出来事
 日本航空の墜落事故は、羽田発伊丹行のボーイング747ジャンボ機が群馬県多野郡上野村の御巣鷹山頂上付近に墜落した事故であり、今日で21年目が過ぎました。
 この事故による死者は、乗員乗客524名中520名にのぼり、単独の航空機事故としては世界航空史上最悪であり、犠牲者の中には歌手の坂本九さんや元宝塚歌劇団娘役で女優の北原遥子さん、21年ぶりのリーグ優勝を目前にした阪神タイガースの中埜肇球団社長、伊勢ヶ浜親方(元大関・清國)の妻子といった著名人も含まれおり、生存者は全て女性で4名だけでした。

 私の知り合い等がこの事故に関係したわけではないのですが、少しだけ関係した出来事がありました。
 この年、私は大学の友人と北海道の山巡りを計画し、8月7日から利尻富士を初めに礼文島を経て、8月11日に羅臼岳でヒグマに怯えながら1泊し、8月12日10時頃カムイワッカの滝に到着しました。
 羅臼岳を経てきたのは私達だけで、ほとんどの人は下の道路から少しだけ登り、滝壺が温泉になっているカムイワッカの滝に来ており、海パンなど持たない私達は、かなり上の滝壺で温泉を堪能していました。

 そこで、大阪から来ていた4人組の男の人達と親しくなり、色々な話をしている内にすっかり、この滝壺が気に入ってしまい、そのうちの一人が“一生ここには来れないだろうから、もっとゆっくりしていこう”と提案して、残りの3人も“もう一日休み、電車で帰ろう”“賛成だ”ということで、彼らはその日の午後の札幌発東京行きの飛行機に乗るのを諦め、同時にその乗継ぎの大阪行きの飛行機まで諦めたのでした。
 私達は、その日彼らとゆっくり滝壺の温泉を十分楽しみ、摩周湖で別れました。

 その後私も、摩周湖~函館を経て、当時なくなることが分かっていた青函連絡船に乗り東北本線で仙台まで帰ってきました。
 仙台に帰って来てから、初めて新聞で日航機の墜落を知り、その飛行機はまさにカムイワッカの滝であった彼らが乗継ぐ予定であった日航機で、言葉を失いました。
 8月12日は、お盆直前で超満員であり、彼らの4人分はキャンセルが発生し、キャンセル待ちしていた人は、その時はラッキーと思い搭乗したのでしょう・・・。

 カムイワッカの滝の温泉があんなに素晴らしくなかったら、彼らも予定を変更することはなかったでしょう。まさに、カムイワッカの滝に救われた4人という事になりますが、カムイワッカは、アイヌ語で、『神の水』という意味があるそうですが・・・。
 毎年、8月12日になるとその時の彼らのことを思い出すと共に、運命と言うものを感じざるおえません。
 520名の方のご冥福を祈りたいと思います。

 後日、新聞等で知ったのですが、明石家さんまさんは、搭乗する便を当便より一本早くしたため、逸見政孝さんも直前で予約を取り消して東海道新幹線を利用したため、女優のいしだあゆみさんと浅野ゆう子さんも遅刻により当便に乗り損ね、それぞれ奇跡的に事故から免れたそうで、強運の持ち主と思わざるを得ません。

 仙台空港での日航機


 発着直前の日航機


 仙台空港を離陸した日航機

 

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2024-05-03 22:46:04
後でWikipediaにいしだあゆみさん、浅野ゆう子さんが日航123便に搭乗する予定だったことを記述しました。
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re:Unknown (nowhappy)
2024-05-05 07:53:28
 Unknownさん、コメントありがとうございます。
 情報ありがとうございます。
 坂本九さんだけでなく、著名人が乗る予定だったんですね、驚きですが、どうして登場しなかったのでしょう。
 運がよかったということですね。
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