気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

明治34年創業『村上蒲団店』閉店

2008年02月26日 20時04分27秒 | 消える街並み
 また,仙台の老舗の灯が消えます。

 明治34年に創業した青葉区二日町の『村上蒲団店』が、建物の老朽化などを理由に2月末で店を閉じることを知りました。
 約20年前から駄菓子類などを店内に並べ、駄菓子屋ブームの先駆けとして親しまれていたのですが,仙台の老舗の灯がまた一つ消えると惜しむ声が上がっています。

 私の小さい頃は,“一銭店屋”として,駄菓子屋が小学校の近くや家の近くにあったものです。
 1日の小遣いが10円だったのですが,それを5円のトツケ(クジ)と5円の飴を買うかなど,毎日迷いながら駄菓子屋に行っていた自分を思い出しました。

 紙芝居などはあったのですが,ほとんど見た記憶がないくらいで,小さい頃の思い出は,やはり駄菓子屋に通ってことが一番印象に残っています。

 店内を見回していると,『前田のクラッカー』が置いてあり,小さい頃土曜日(?)18時からTVでやっていた『てなもんや三度笠』のオープニングは,藤田まことが“当たり前田のクラッカー!”と言って始まるのですが,大学受験で初めて『特急ひばり』で東京に行った時に,宇都宮を通過するあたりで,『前田のクラッカー』という大きな看板があったのを思い出しました。

 今日,久しぶりに食べてみたら,昔,四角い形のソーダクラッカーというものがあったのですが,『前田のクラッカー』もソーダクラッカーのイメージで四角だったと思うのですが,今日食べた『前田のクラッカー』はかわいい大きさの丸形でした。でも,優しい塩味でしたよ。

 街中で,そんな懐かしいものをいっぱい売っている『村上蒲団店』が無くなるのは,また昭和の仙台が消えていく寂しさを感じてしまいました。

 『村上蒲団店』の外観


 店内は“撮影禁止”なので外から撮影しました


 閉店の29日までは3割引です(パッタ,ベーゴマ,あたり前田のクラッカー)

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (高倉)
2023-09-17 12:30:38
はじめまして。わたしは仙台在住の高倉悠樹と申します。

現在、木町通小学校の150周年記念誌というものを作っておりまして、そのなかで「木町学区の今昔散歩」と題しまして木町通近辺のふるい商店や変わっていく街並みを紹介するページを担当しております。

そのなかで木町通小学校の卒業生が通っていた駄菓子屋をとりあげる予定でして、「村上布団店」も紹介したかったのですが、写真等情報がありませんでした。しかしネットで調べていたところ、こちらのブログに閉店を知らせる記事が載っていて、さらに外観の分かるお写真まであったので、ぜひお借りして記念誌のなかに掲載したく、この度ご連絡差し上げました。
もしよろしければ、お写真をお借りできないでしょうか。

ご確認いただき、ご返信いただけますと幸いです。

高倉悠樹
E-mail:journey0823ykmk@gmail.com
Tel:08016957677
返信する
Unknown (nowhappy)
2024-01-06 18:06:02
高倉さん、コメントありがとうございます。旧ブログだったので気づかず申し訳ありませんでした。
メールで写真を送ってみます。写真使用は自由にして下さい。
返信する

コメントを投稿