気ままな歳時記

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世界遺産『大アンコールワット展』

2006年05月28日 20時34分47秒 | 日々の出来事
 仙台市博物館で4月14日から今日まで『大アンコールワット展』が開かれていました。
 もちろん、館内の撮影はできないので、看板と博物館のエントランスのみの撮影です。
 『大アンコールワット展』は、1992年にユネスコの世界文化遺産に指定され、その遺跡群はクメール美術(クメール人が残した「祈りの芸術」ともいわれる優美なものでした)の代表であり、東南アジアでの最大級の石造伽藍として世界的にも高い評価を得ているようです。

 日本のものとは違い、ほとんどのものが砂岩を使った仏像であり、とても優しい表情のものが多い気がしました。
 展示されている像を見ると、大きく見開いた眼差しもあったのですが、美しく伏し目がちな穏やかな表情の像の前ではなぜか癒され、惹きつけられる魅力がありました。
 展示物は、“第1章聖なる王権”“第2章水の声域”“第3章深遠の森”“第4章美しき黄昏”と4部構成となっており、想像してたよりなかなか見応えのある展示会でした。

 特に、第1章は、気高い表情が印象的なジャヤヴァルマン7世の頭部があり、その彫刻が示すように当時の権勢を欲しいままにした君主でありながら、とても優しく見えるのは、慈悲深い仏教徒としての瞑想に浸るように見えるものが、人間味あふれるものにしている気がします。
 又、遺跡の一部である「蓮花のリンテル」は門や入り口の美しい彫刻の施された装飾なのですが、なかなか細部が素晴らしい石像彫刻でした。

 日本が厳格でとても厳しい表情のものが多い仏像とは違い、とても寛大で温かみの感じられるものが多く、クメール人との民族性の違いを感じた展示会でした。

 青葉山に通じる市道沿いの看板


 仙台市博物館のエントランス部分

 
 『大アンコールワット展』のポスター


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