農業じゆう人

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大金

2022年05月21日 12時40分06秒 | 話題
  私が大好きな噺家は、世間から見ると少し変わった噺家といわれていた“立川談志師匠”だ。
   そんな師匠の十八番の一つが「芝浜」です。 好きで生前は何度も独演会に足を運んだ。 
   この噺は他の噺家さんも演じますが私にとっては師匠が一番と思っている。 つい先日
   も時間があったので何枚か持っているDVDの一つをじっくりと聞いたばかりだ。
  
  この「芝浜」ご存知の方も多いと思いますが、拾てきた財布のお金を数える場面がある。
   魚屋の熊五郎と女房が、震える手で「いち、に、さん。 ひい、ふう、みい‥‥」。
   声を潜めて勘定して「50両!」。 演者によって額はまちまちだが、まさかの大金
   が運命を変えていくというストーリーはご存じのとおりです。

  こちらの男も、自分の口座に並んだ数字を眺めて仰天したのではないでしょうか?
   46300000。 いち、じゅう、ひゃく、せん、まん‥‥「4630万円!」
   山口県阿武町が新型コロナウイルス対策の給付金を誤って振り込んだ騒動です。
   金はオンラインカジノに使ったと語る男が、ついに電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕
   された。 謝った振り込みと「知りながら」金を動かしたという容疑のようだ。
   この手の送金ミスをめぐる法律論はややこしいらしく、今後の操作や裁判は注目にな
   るのではないだろうか。 私はど素人なのでさっぱりわからない。
   もっとも、そういう問題とは別に、なぜこんな誘惑に駆られてしまったのだろうか?
   大金の魔力にため息をつくほかない。 ミスを犯した役場の不幸と罪深さを思うと首
   をひねるだけでなく、もうひとつため息だ出てしまいました。

  さて「芝浜」の場合は、財布をせしめて身を持ち崩そうだった熊五郎の人生が女房の機
   転で一転いい方向に向かった。 「おまえさん、そりゃあ夢でも見たんだろう」。
   4630万円の振り込みを受けた男にも言ってやりたいが、すでにカジノですっから
   かんという主張だ。 これもまた夢かうつつか。 捜査を尽くすことでしかない。

  4630万円‥こんな大金、一度は持ってみたいものだがそんな機会さえなかった。
   しかし持てる人って世の中にはいるんだよな! そういえば手取りで6~70万円
   云々とか2千万円がどうのこうのとか、軽々しく言う人たちがそうなのかな~?
   汗水たらして税金を納める人のことも考えずに‥おっしゃる人たちのようだ。
   貧しい国民はいつまでたっても余裕などはできず貧しいままが当たり前のようだ。 
   いくらも愚痴ってもやむを得ない‥‥それが今の政治のシステムだから。

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