日本酒市場で一升瓶(1.8㍑)離れが加速しているそうだ。 新型コロナウイルス過で業務用の
需要が落ち込み、2021年度の出荷数量は20年度比で16%減少。 嗜好の多様化や生
活スタイルの変化で長期的に減少傾向にあり、この10年間で半分に減った。 酒造業界は
小容量の品ぞろえに力を入れ、日本酒需要の底上げを目指すという。
業界団体の1.8L壜(びん)再利用事業者協議会による
と、21年度の日本酒向け一升瓶出荷数量は438
1万本だった。日本酒消費量の減少でコロナ禍前か
ら毎年数%のペースで減っていたが、20年度は2
0%減、21年度は16%減と大きく落ち込んだ。
02年度以降の減少幅は日本酒消費量が5割強なの
に対し、一升瓶は8割近くに及ぶ。コロナ禍で減少
ペースが加速したのは、出荷数量の半分以上を占め
る業務用の需要減少が大きく影響している。
「飲食店の営業自粛や時間短縮、アルコールの提供自粛が響いた」(事業者協議会)。 日本
酒は開栓すると日がたつにつれて風味が落ち、長く売れ残れば廃棄せざるを得ない。
新潟県や東京都などで飲食店を運営するよね蔵の"山田社長"は「量の多い一升瓶は四合瓶
(720㍉㍑)に比べてどうしてもロス率が高くなってしまう」と指摘する。
家庭向けの需要も長く減少傾向にある。 家庭で消費する酒類の多様化や核家族化が進み
家庭内の日本酒需要が減少。 「一升瓶だと持て余してしまうと考える人が増えている」
(新潟市の酒卸・新潟酒販の雫石社長)。 保管のしやすさから大容量の紙パックを選ぶ人も多
いという。
22年度は経済活動の再開で一升瓶需要もやや持ち直す見込みだが、長期的には減少が続
くとの見方が多い。 ロス削減に加え「少量ずつ色々な種類の酒を飲みたい人が増えて
おり、四合瓶の限定酒の品ぞろえに力を入れていきたい」(新潟市内の飲食店)と嗜好の変
化も一升瓶離れを加速させる。
「酔鯨」ブランドで知られる酔鯨酒造(高知市)はコロナ過を受け、20年から四合瓶の製
造・販売に力を入れている。 一升瓶の出荷割合は20年9月期は25%だったのが、
22年9月期は18%に下がった。 販売戦略の見直しが功を奏し、22年9月期の売
上高は前の期に比べて20%増の12億円と過去最高だった。
北雪酒造(新潟県佐渡市)は人気銘柄「YK35」の大吟醸で、100㍉㍑の小型瓶タイプの
商品を21年に発売した。 四合瓶が4950円なのに対し100㍉㍑は770円。
小型瓶は海外のホテル向けに出荷していたが「少量だけ飲んでみたいという人の需要に
応え国内での販売を決めた」(同社)。
日本酒を多くそろえる新潟駅の土産店にも180㍉㍑のカップ酒のほか、牛乳瓶サイズの
小型瓶、100㍉㍑のパウチ型など小容量の商品が並ぶ。 ぽんしゅ館新潟駅店を運営
するレルヒ(新潟県湯沢町)によると「若い人や日本酒初心者の人を中心に少量タイプ
が人気だ」という。
小容量の商品には日本酒ファンの拡大に一定の効果がある半面、酒造会社からは「少量タ
イプは一升瓶に比べ製造の手間がかかる」との声もある。 飲食店や消費者のニーズに
応えつつ、持続可能な酒づくりをどう確立するかが酒造業界に問われているようだ。
酒のみならずアルコール類はここ20年近く一切口にしていない人間がこんなことを書く
なんてちゃんちゃらおかしいことなんですが‥これも世間話の一つで~す。
需要が落ち込み、2021年度の出荷数量は20年度比で16%減少。 嗜好の多様化や生
活スタイルの変化で長期的に減少傾向にあり、この10年間で半分に減った。 酒造業界は
小容量の品ぞろえに力を入れ、日本酒需要の底上げを目指すという。
業界団体の1.8L壜(びん)再利用事業者協議会による
と、21年度の日本酒向け一升瓶出荷数量は438
1万本だった。日本酒消費量の減少でコロナ禍前か
ら毎年数%のペースで減っていたが、20年度は2
0%減、21年度は16%減と大きく落ち込んだ。
02年度以降の減少幅は日本酒消費量が5割強なの
に対し、一升瓶は8割近くに及ぶ。コロナ禍で減少
ペースが加速したのは、出荷数量の半分以上を占め
る業務用の需要減少が大きく影響している。
「飲食店の営業自粛や時間短縮、アルコールの提供自粛が響いた」(事業者協議会)。 日本
酒は開栓すると日がたつにつれて風味が落ち、長く売れ残れば廃棄せざるを得ない。
新潟県や東京都などで飲食店を運営するよね蔵の"山田社長"は「量の多い一升瓶は四合瓶
(720㍉㍑)に比べてどうしてもロス率が高くなってしまう」と指摘する。
家庭向けの需要も長く減少傾向にある。 家庭で消費する酒類の多様化や核家族化が進み
家庭内の日本酒需要が減少。 「一升瓶だと持て余してしまうと考える人が増えている」
(新潟市の酒卸・新潟酒販の雫石社長)。 保管のしやすさから大容量の紙パックを選ぶ人も多
いという。
22年度は経済活動の再開で一升瓶需要もやや持ち直す見込みだが、長期的には減少が続
くとの見方が多い。 ロス削減に加え「少量ずつ色々な種類の酒を飲みたい人が増えて
おり、四合瓶の限定酒の品ぞろえに力を入れていきたい」(新潟市内の飲食店)と嗜好の変
化も一升瓶離れを加速させる。
「酔鯨」ブランドで知られる酔鯨酒造(高知市)はコロナ過を受け、20年から四合瓶の製
造・販売に力を入れている。 一升瓶の出荷割合は20年9月期は25%だったのが、
22年9月期は18%に下がった。 販売戦略の見直しが功を奏し、22年9月期の売
上高は前の期に比べて20%増の12億円と過去最高だった。
北雪酒造(新潟県佐渡市)は人気銘柄「YK35」の大吟醸で、100㍉㍑の小型瓶タイプの
商品を21年に発売した。 四合瓶が4950円なのに対し100㍉㍑は770円。
小型瓶は海外のホテル向けに出荷していたが「少量だけ飲んでみたいという人の需要に
応え国内での販売を決めた」(同社)。
日本酒を多くそろえる新潟駅の土産店にも180㍉㍑のカップ酒のほか、牛乳瓶サイズの
小型瓶、100㍉㍑のパウチ型など小容量の商品が並ぶ。 ぽんしゅ館新潟駅店を運営
するレルヒ(新潟県湯沢町)によると「若い人や日本酒初心者の人を中心に少量タイプ
が人気だ」という。
小容量の商品には日本酒ファンの拡大に一定の効果がある半面、酒造会社からは「少量タ
イプは一升瓶に比べ製造の手間がかかる」との声もある。 飲食店や消費者のニーズに
応えつつ、持続可能な酒づくりをどう確立するかが酒造業界に問われているようだ。
酒のみならずアルコール類はここ20年近く一切口にしていない人間がこんなことを書く
なんてちゃんちゃらおかしいことなんですが‥これも世間話の一つで~す。