農業じゆう人

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ひきこもり支援 ネットで?

2023年03月28日 12時39分00秒 | 話題
  ひきこもりの人たちのためにインターネット上の仮想空間「メタバース」などを活用した
  交流の場が生まれている。 自治体や民間企業が開設し、相談支援や在宅ワークの紹介
  のほか、共通の趣味を通じたユニークな❝部活動❞も。 自宅にいながら社会とつながる
  一歩になっているという。
  パソコンの画面を開くと、緑の木々に囲まれたテーブルに、パンやクマの似顔絵マーク
   がゆっくりと集まってくる‥‥。

  京都府が2022年6月から週に2日開いている「オンライン居場所」。 マークは参
   加者が操作するアバター(分身)だ。 互いにニックネームチャットでやりとりする
   チャットでやりとりする。
  運営は不登校経験者向けの塾を展開する「キズキ」に委託。 同社のスタッフを交え、
   ユーチューバーでゲームの実況動画を見ながら感想を言い合ったり、好きな食べ物や
   住んでいる地域の天気などの雑談をしたりする。 何げない会話の中から、人には言
   えない悩みが分かることもある。
  民生・児童委員らによる17年の調査では、京都府内で約1100人のひきこもり状態
   にある人を把握できたが、44%は支援につながっていなかった。 そこに新型コロ
   ナウイルス禍が追い打ちを掛け、対面以外の方法を模索することになった。
  現在の居場所の参加者は10~40代の6人。  府家庭支援課の"木村さん"は「行政の
   窓口に行くのはハードルが高いという人でも、気軽に利用してもらえれば」と話す。
  神奈川県も23年度に、仮想空間を使った交流イベントを企画している。 
  東京都の"山田さん"は20年、経営する職業適性検査の開発・提供会社で「COMOLY(コ
    モリー)
」というサービスを立ち上げた。   データ入力や文字起こし、アプリ開発と
   いった仕事を受注し、スキルや経験に応じてひきこもりの人に紹介。 多い人は月に
   6万円ほどの収入があるという。

  始めたきっかけは、小学校時代からの友人が就職活動でつまずき、大学卒業後にひきこ
   もりを経験したこと。 「どこでも働けるように」とプログラミングの習得を勧め、
   今はサービスを一緒に運営する。 登録者は全国の約750人。 在宅ワーク紹介の
   ほかに、メタバース当事者会、オンラインの部活動など内容は実に多彩になっている。
   「料理部」は女性が多く、自慢の一品の写真やレシピを投稿。 「囲碁部」では、か
   つてのプロを目指したひきこもりの経験者がさまざまな定石(打ち手)を指南する。

  仮想空間から実世界へ飛び出し、年に1回のワークキャンプに参加する人も。 徳島県
   神山町では担い手不足のため放置されていた特産のユズを収穫し、ジャムを作った。

  山田さんはこうした取り組みを「支援」ではなく「共創」と表現する。
   「ひきこもりの人たちを追いつめているのは『自立イコール就職』という固定観念だ。
   地方では空き家を活用すれば、遠隔ワークで月に数万円を稼ぎながら暮らせる。 
   そんな新しい生き方を、当事者と共に創りたい」と力強く語っています。
   こういった地道な活動へ、国や自治体が積極的に支援してほしいと思っています。