専門知識や技術力を持ち、獣医師をサポートする国家資格「愛玩動物看護師」が導入され、
資格取得者は4月から各地の動物病院などで働き始める。 従来の補助スタッフと異なり
獣医療行為の一部が可能で、質の高い看護の提供を目指す。 ペットの寿命が延び家族同
様に考える飼い主が増えるなか、身近な専門職として獣医師と連携した「チーム獣医療」
での役割も期待される。
「これは犬の背骨部分。 椎間板ヘルニアの症例です」。 東京大学付属動物医療セン
ターで、"米沢獣医師"が磁気共鳴画像装置(MRI)で得られた画像を見つめた。
センターには専門ごとに分かれた内科系、外科系診療科のほか、画像診断や遺伝子診断
に特化した部署もある。 集中治療室(ICU)を含む入院設備、手術室、ⅯRIやコン
ピューター断層撮影装置(CT)などの設備を備え、犬猫などの診察数は年間1万件に
上る。
"西村センター長"は「30~40年前はMRIなど使わなかったが、今では当たり前にな
っている。 その進歩はすごい」と話す。 それだけ獣医師の業務も複雑化していると
いい、「愛玩動物看護師との役割分担で獣医師はより高度な治療に専念できる」と期待
を寄せる。 センターでは現在、8人の診療補助スタッフが入院動物の世話や処置の際
に動物が動かないよう抑える「保定」などを担当する。
2月19日にあった愛玩動物看護師の国家試験には、うち6人が挑戦。 "窪田さん"は
「私たちの仕事の幅が広がれば助けられる犬や猫が増えるかもしれない。 動物の異
変にいち早く気付ける看護師になりたい」と話した。
環境省や農林水産省によると、民間資格を持つ「認定動物看護師」約3万人いるが、こ
れまで獣医療行為ができず、人間の医療では看護師が担うこともある処置も獣医師が
行ってきた。 新たに国家資格が設けられることで、取得者は採血やカテーテルによ
る採尿犬や猫を個体識別するマイクロチップの装着なども可能になる。
ペットフード協会が毎年実施する「全国犬猫飼育実
態調査」による推計では、犬猫の飼育頭数はほぼ横
ばい。一方、平均寿命は2010年以降、約1歳延
び、22年の調査では犬は14.76歳、ネコは15.62
歳となった。
農水省畜水産安全管理課の担当者は「ペットの飼い方は大きく変わった。 人間と同じ
ようなケアのニーズもあり、獣医師と愛玩動物看護師の連携による『チーム獣医療』
で応える必要がある」と説明。 飼い主との信頼関係を築くには社会的認知度の向上
が課題とし、「動物と飼い主に身近な専門職として活躍してほしい」と話している。
いまや犬猫などの愛玩動物は、何事においても我々人間社会とほぼ同等なんですネ~。
そのうち犬猫などの愛玩動物の方が優先? そうならないように頑張りたいものです。
資格取得者は4月から各地の動物病院などで働き始める。 従来の補助スタッフと異なり
獣医療行為の一部が可能で、質の高い看護の提供を目指す。 ペットの寿命が延び家族同
様に考える飼い主が増えるなか、身近な専門職として獣医師と連携した「チーム獣医療」
での役割も期待される。
「これは犬の背骨部分。 椎間板ヘルニアの症例です」。 東京大学付属動物医療セン
ターで、"米沢獣医師"が磁気共鳴画像装置(MRI)で得られた画像を見つめた。
センターには専門ごとに分かれた内科系、外科系診療科のほか、画像診断や遺伝子診断
に特化した部署もある。 集中治療室(ICU)を含む入院設備、手術室、ⅯRIやコン
ピューター断層撮影装置(CT)などの設備を備え、犬猫などの診察数は年間1万件に
上る。
"西村センター長"は「30~40年前はMRIなど使わなかったが、今では当たり前にな
っている。 その進歩はすごい」と話す。 それだけ獣医師の業務も複雑化していると
いい、「愛玩動物看護師との役割分担で獣医師はより高度な治療に専念できる」と期待
を寄せる。 センターでは現在、8人の診療補助スタッフが入院動物の世話や処置の際
に動物が動かないよう抑える「保定」などを担当する。
2月19日にあった愛玩動物看護師の国家試験には、うち6人が挑戦。 "窪田さん"は
「私たちの仕事の幅が広がれば助けられる犬や猫が増えるかもしれない。 動物の異
変にいち早く気付ける看護師になりたい」と話した。
環境省や農林水産省によると、民間資格を持つ「認定動物看護師」約3万人いるが、こ
れまで獣医療行為ができず、人間の医療では看護師が担うこともある処置も獣医師が
行ってきた。 新たに国家資格が設けられることで、取得者は採血やカテーテルによ
る採尿犬や猫を個体識別するマイクロチップの装着なども可能になる。
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態調査」による推計では、犬猫の飼育頭数はほぼ横
ばい。一方、平均寿命は2010年以降、約1歳延
び、22年の調査では犬は14.76歳、ネコは15.62
歳となった。
農水省畜水産安全管理課の担当者は「ペットの飼い方は大きく変わった。 人間と同じ
ようなケアのニーズもあり、獣医師と愛玩動物看護師の連携による『チーム獣医療』
で応える必要がある」と説明。 飼い主との信頼関係を築くには社会的認知度の向上
が課題とし、「動物と飼い主に身近な専門職として活躍してほしい」と話している。
いまや犬猫などの愛玩動物は、何事においても我々人間社会とほぼ同等なんですネ~。
そのうち犬猫などの愛玩動物の方が優先? そうならないように頑張りたいものです。